体験
伊織「強い意志込めて制作した何かには、決めたことの貫く信念、形になり、現れるという、古来より伝わる風説なの。」
そう言われて、葵は、伊織と共にお守りを作る体験に参加した。小さな四角い布のこと縫い合わせ、刺繍をして完成する作品作りに、人は集まっていた。
伊織「音歌市やことのはタウンに残る歴史に、確定したこと変えたりしない強い意志は、大切な宝や己のいる土地を守る力となり、他に負けない勢いをつけられるとのこと。」
葵「詳しいね。そんなに歴史とか、わからないのに、わかりやすく伝わるよ。専門家みたい。」
そう話しては笑い合い、制作は進行していた。
葵「ことのはタウンに伝わる石は、硬炎極というのよね。それ、たしか、この土地に大きな変化を起こさせた、強い意志と信念の力、込められているのよね。」
伊織「なんかそうらしいね。効果範囲はとても広くて、ことのはタウン総体とか。その石の力により、意志の異なる合わない気質は寄せ付けないみたい。」
葵「それなのに、このまえ、不可解なよくない気質に見舞われたの。おかしいよね。なにかおきるのかな?」
伊織「さあ。そんなにかわらないといいよね。今、安心してくらせてるから。」
葵「そうよね。」
?「よくない気質は、大きな本質と異なる意志のあり方により、変化を起こすらしいね。」
葵・伊織「ん?」
?「そう大人に習ったよ、さっき。」
他の人の声聞こえたと思い、そちらに目を向けると、小さいお子様はそこにいた。
よつは「あたし、よつは。おんなし体験に参加していたから、他の人の作品見に来たの。みたからもういいや。さよ。」
そうして一言話すと、気ままにあちこち周りにいくのをみかけた。
伊織と葵は、話しているうちに体験終わり、形作れたお守りは、たいせつに懐にしまうことにした。
長期間大切に持っておくことにより、力は強くなるとのこと。家宝にしたら、果報はおこりやすくなるとか。
少しお散歩して美味しい空気吸い込み、心地よくなる。
異変の起きない日は、安心してくらしていける。落ち着いた毎日経過していけるのは、なにかのいしに守られているからなのかもしれない。
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伊織「ことのはタウンと音歌市は、強いいしの力により分かれたと言われているの。」
葵「それって、伊織の付けてる留め用品にも、その力あるの?」
伊織「そう。この髪留めは、音歌市の象徴、『白瀬』という石を利用して作られている。」
葵「いしの力により世界は形つくられる…といわれているのよね。なんと不可解な。」
伊織「みんなは、その力により守られているから、なにかの異変起きる時は、その土地の象徴と異なる、他のいしの力、反応しているのかも。」
葵「不可解なことおきるたのは、迷える何か、あるからなのかもしれないね。」
ふたりは打ち解けて、ほんのささいなことの、つみかさねから起こり得る利益について語りつつ、強い信念は形になり、現れるという奇跡についても、話、交わしていた。
伊織「白瀬という石は、音歌市に伝わる風説によると、いろいろなお知らせよこしてくれるらしい。」
葵「そうなのね。お知らせはたいせつよね。いつも家のポスト見て、何かのお知らせ来てないか確認してるよ!」
伊織「きちんと確認しないと、いっぱいになっちゃうからね。」
葵「こちらの地域に広まった噂あるの。『確定したなら変えたりしない』って、沢山唱えると、意志は信念になり、叶えたいこと叶えられる力、増えるらしいのよ!」
伊織「ええ!それは、百億円当たるという祈りも、お星さまとかに沢山お祈りしたら、かなえられるというのと、にてるのかな?」
葵「それにちかいとおもうよ。おんなしこと思考して、何年も経つと、本当になるらしいの!」
伊織「やってみようかな!これから先いいことあると祈る!『確定したならかえたりしない!』」
葵「あはは、きっと叶うと思うよ!」
暮れていくように日は落ちて、あかるい色は消えていき、暗い夜に成り果てる。ささやくように吹き抜ける清風。
そんないいところしかない一日、快適な終わり方していけたこと、良きことかな。
そんなひとときに、お礼の言の葉書き送り記す。




