↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「変えない意志と変わる色」  作者: 揺木 わかな (ゆらき わかな)
1節

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/18

惹かれ合う石

きのうよりすこしくらい翌朝(よくあさ)、


外(そと)へ行(い)くと、不穏(ふおん)な空気(くうき)と、


活気(かっき)のない感覚(かんかく)の気配(けはい)は


強(つよ)くなっている事(こと)に、気(き)、付(つ)いた。




音(おと)に、軽快(けいかい)さと活力(かつりょく)はない。




強(つよ)く祈(いの)ること必要(ひつよう)と意識(いしき)する。




葵「不均衡(ふきんこう)な気質(きしつ)の偏(かたよ)り、


よくない効果(こうか)取(と)り除(の)けて、


不安(ふあん)なこと、なくなる方(ほう)へ!」




すると、石(いし)から力(ちから)は伝(つた)わる。




そして、何(なに)かの違和感(いわかん)は


本物(ほんもの)になりそうな感覚(かんかく)に困惑 (こんわく)する。




そのとき、


足元(あしもと)はかくん、と、柔(やわ)らかくなる。


そこにある土地(とち)に立(た)てていない。


少(すこ)しクラクラとしていた。




そんな様子(ようす)見(み)かねてか、


一人(ひとり)の女(おんな)の子(こ)は、


こちらへと寄(よ)り添(そ)うように現(あらわ)れた。




「平気(へいき)そうに見(み)えないよ。」





ーーーー






近(ちか)くへと寄(よ)るのは伊織(いおり)。


特徴(とくちょう)知(し)ろうと視線(しせん)ゆらしてると、


髪(かみ)に留(と)めている用品(ようひん)は、


葵(あおい)の視界(しかい)に入る。




伊織「これ。のみもの。新(あたら)しいよ。いる?もちあるいていたの。」




葵「なんと。これは心優(こころやさ)しき方(かた)、


感謝(かんしゃ)するね。」




すこし休憩(きゅうけい)して話(はな)すと、


二人(ふたり)は打(う)ち解(と)けた。




伊織「これ。いくつもつくれるから。お守(まも)り。」




そう言(い)い、折(お)り紙(かみ)を葵(あおい)に渡(わた)した。




葵「可愛(かわい)いお花(はな)の形(かたち)!


つくれるなんて素敵(すてき)!」




少し空気はやわらかくなり、のほほんとした。




葵「しちかさねのとうのような


恩恵(おんけい)受(う)けられたこと、


大変(たいへん)光栄(こうえい)。


よやよやとてとて。」




伊織「こちらこそ、丁寧(ていねい)な言(い)い回(まや)し、よきあらせ。」




双方(そうほう)共(とも)に


お礼(れい)の挨拶(あいさつ)交(か)わした後(あと)、


手持(ても)ち用品(ようひん)に気(き)はついた。




葵「そちらの髪留(かみと)め、きれいな石(いし)ついてるね。」




伊織「そちらこそ、


手(て)に持(も)つ平形(ひらかた)の石(いし)は


お綺麗(きれい)にしておられる。」




葵「この平形(ひらかた)の石(いし)、拾(ひろ)ったの。なんなのかわかる?」




伊織「よくみせて。触(ふ)れてもいい?」




葵「はい、これ、わたすね。」




伊織(いおり)はその石(いし)を手(て)に取(と)ると、不可解(ふかかい)なことはおきた。




伊織「これは…!」




伊織(いおり)の気(に)は遠(とお)くなり、


新報(しんほう)の知識(ちしき)は思考回路(しこうかいろ)に伝(つた)わる。




伊織「この石(いし)、なんかね。


引(ひ)き寄(よ)せ石(いし)らしいの。


明(あか)るいこと引(ひ)き寄(よ)せ、


よくないこと引(ひ)き離(はな)す。


そう知(し)らせられたよ。


他(ほか)の人(ひと)の音声(おんせい)聞(き)こえたの。」




葵「そうなの!そういわれると、


そんな気(き)はするね。


たいせつにしておこうかな。」




二人(ふたり)はその後(あと)、


きららテラスに向(む)かい、色々(いろいろ)とお話(はなし)した。




伊織「…それなら、


強(つよ)くお祈(いの)りしてみる?


かなえたいことあるなら、


かなうかのうせいはあるよ。」




葵「周(まわ)りに起(お)きた


良(よ)くない気質(きしつ)、


取(と)り払(はら)いたいの。


不安(ふあん)になるから。」




伊織「いいね。それにしよう!魔法の言の葉も付けて…」




ーーーーーーーー


『奇跡よ・叶え』!」




石(いし)の力(ちから)信用(しんよう)して、


折(お)り紙(かみ)をほんわり手(て)のひらに包(つつ)み、


強(つよ)く祈(いの)りつつそう言(い)うと、


世界(せかい)にやんわりとした


やわらかいほうけるような空気(くうき)、広(ひろ)まる。


よくない気質(きしつ)は、


取(と)り払(はら)われたような気(き)はした。




そして、手(て)に持(も)つ折(お)り紙(かみ)に惹(ひ)かれ、


外(そと)へと急行(きゅうこう)した。


いつも開催されているお祭りの真ん中、お祈りされている石の前へと来た。




ひょんと現(あらわ)れた栄華(えいか)な装(よそお)いの


お姫様(ひめさま)のような女(おんな)の子(こ)はいた。




?「来てくれたのね。」




葵「あ!あのときの!」




結華「私(わたし)は結華(ゆいか)。


沢山(たくさん)のいしに、


ひきよせられてきたの。」




伊織「石(いし)?ああ、これらのことね。」




結華「説明(せつめい)するね。


この町(まち)のお祭(まつ)りにより


祀(まつ)られている石(いし)は、


一昔前(ひとむかしまえ)の土地(とち)を守(まも)っていた人(ひと)を


モチーフにした小(ちい)さな石(いし)。


土地(とち)を整(ととの)え、


守(まも)り抜(ぬ)いていた、


一直線(いっちょくせゆ)貫(つらぬ)く確定(かくてい)したら変(か)えたりしない人(ひと)の


強(つよ)い意志(いし)により


象徴化(しょうちょうか)された石(いし)


「硬炎(こうえん) 極(きわみ)」。


気質(きしつ)の偏(かたよ)り感知(かんち)すると


いわれているの。


久留里(くるり)地方(ちほう)の


ことのはタウンの象徴(しょうちょう)。」




葵「ほぉ…」




結華「伊織(いおり)の髪(かみ)に留(と)めてある石(いし)の留(と)め用品(ようひん)は、


「白瀬(しらせ)」という。


何(なに)かの気質(きしつ)に寄(よ)り添(そ)うかのように、


お知(し)らせしてくれる。


久留里(くるり)地方(ちほう)音歌市(おとうたし)の象徴(しょうちょう)」




伊織「へぇ…」




結華「葵(あおい)の回収(かいしゅう)したのは、


寄(よ)せ合(あ)い石(いし)の「おとてらし」


明(あか)るい気質(きしつ)引(ひ)き寄(よ)せ、


暗(くら)い気質(きしつ)から引(ひ)き離(はな)し遠(とお)のける。」




葵「わあ…」




結華「これらの石(いし)に、


引(ひ)き合(あ)わせられたのね。


おそらく。」




伊織「そんなこと、あるのね。」




話(はな)し込(こ)むうちに


夕焼(ゆうや)けの光(ひかり)は


茜色(あかねいろ)になり、暮(く)れていく。


奇跡的(きせきてき)なひとときを経験(けいけん)した皆(みんな)は、


ほこほことした気持(きも)ちになり、一日(いちにち)を終(お)えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やわらかくて不思議な世界観が魅力的です。言葉のリズムや独特な表現が印象に残って、優しい雰囲気に包まれます。少しずつ明らかになる設定も良くて続き気になります。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。