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「変えない意志と変わる色」  作者: 揺木 わかな (ゆらき わかな)
1節

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5/17

音歌市の歌う風習

景色の中に溶け込む、輪郭の曖昧な凹凸のある石。

久留里地方音歌市の夕刻に行われているのは、お歌を歌い祈る風習。

これをやると、なんと、いつか、祈りは叶う日、来るらしい。


古くから伝わる歴史のある歌は、心を癒し、本来の目的を思い返させてくれる。


視線をそらすと、境界線ははっきりと決められていた。印となるテープやコーン、仕切り板に仕切られている。


そうして固定された一刻に、整列して沢山の声を歌にする。


町の空気に溶けていく色々な声の高さの音。みんな一斉に一緒の時に歌い、放送からも音は鳴る。


そのとき、伊織も、列に入り、歌っていた。


「 

  あかるいしかい ついにみえた

  ふいにてんかい かいえんする

  いつつかんかく けしきうつる

  しらないほうへ ゆけるけいろ


  そうさくれきし おとしはなし

  しんけんになり ききとれるよ

  けいかしていく たんきかんに

  ひきこまれてく たいけんした



格調高き一節一節の言の葉の連なりは、降りかかり積もる雪のように、心に染み入り溶けていくかのような幸福感に浸れる調和。


終わると余韻は残る中、解散していき、ほつほつと人は減りいなくなる。

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