友に嘘をつかれた事はありますか?
国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。
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試験が開始され、しばらくが経ったころ、ダイヤモンドブリザードはこの学園の顧問であるカイバ真悠との戦闘で彼を無力化することに成功した。しかしその戦闘が終わり漁夫の利を狩るようにやってきたのはダイヤモンドブリザードのこの学校に来てからの初めての友であるリズアルベールと同じ顔をした、記憶の花屋と呼ばれる魔族であった。ダイヤモンドブリザードは記憶の花屋の奇襲により意識を失う。それを守るように間は言ったカイバ真悠。今ダイヤモンドブリザードをかけた戦いが、カイバ真悠と記憶の花屋の間で起こっている。
「私が想定した最悪を超えていたということですか、やはり魔力をケチらずに極大魔術でとどめを刺しに行くべきだったかな、少しだけあなたとのお話が面白かったものだから。つい悦に至ってしまった」記憶の花屋はまるでチェスの感想戦で自分の一手を振り返るみたいに、単調に淡々としかし短調ではなく、メジャーな声のトーンで言った。
「いや、魔力の威力はあまり関係ないんだ。君は一つ勘違いをしている。いや違うね、勘違いしたいと思っていることがある。まあそれは、君の感情にかかわることだから、見て見ぬふりをしているともいえるのかもしれない」カイバはゆったりと生徒に物事を教える教師みたいに言った。
「それは何ですか?」記憶の花屋は先ほどまで暑かった心臓の鼓動がひんやりと冷めていくのを感じていた。
「僕は君に言ったろ。君はつまらないと、、」カイバがそういった瞬間、記憶の花屋が持っていた感情は桜が一斉に咲いて一斉に散りやがて青くなりやがては枯れるがごとく、ゆったりと心の色を変えていった。
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「どういう意味ですか?」一応本心いや、半分は本心で聞いている言葉だった。
「僕は君を見てつまらないとは思っていない。むしろ面白いとすら思ってしまっている。だからあれは嘘だ」カイバは単に記憶の花屋の嫌がる顔を見たいだけなのかもしれない。でも記憶の花屋は別にそのようなことを気にはしていないと自分自身では考えている。しかし心がどうなのかはわからない。
「それが今までの話とどう関係してくるのですか?手短に教えてくださいとは言いません、いやむしろ、できるだけ私のような愚者にでも理解ができるように分かりやすく伝えてくださると助かります。」記憶の花屋の唇は少し震えていた。この感情が何色なのかは記憶の花屋にだってわからない。
「僕の魔境反響の発動条件は僕が死にかける事じゃない、現に君に僕がつまらないと言ってからの傷は一つも残っていないだろう」そんなことを言われても元からカイバ真悠は傷だらけなのでよくわからない。まあ本人がそういうのだからそうなのだろう、私の魔術結界がこの男に対しては案外あてにならないということはさっき分かった。
「では肝心の魔鏡反響の発動条件というのは何なのですか?」記憶の花屋はその発動条件に関して少しもう思い当たる節があった。
「君が僕に完全に騙された時、つまり僕が付いた嘘を君が信じた時、この魔鏡反響は発動する。」そうだったのか、とはならないよと記憶の花屋は思った。




