好きだからだよ、今の私は君にとって過去の私以上に友だからだよ
国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。
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第二次試験が開始されしばらくたったころ、時は遡り、静謐の啓きカイバ真悠とリズアルベールは記憶の花屋エリザベスアルベールの捜索をしていた。リズアルベールは記憶の花屋の元へとカイバの助言をもとに向かった。これは幼馴染であるラキオと出会うためでもある。カイバとはここで別行動となる。
このまま続ければ、こちらの魔力が切れるなんてことはリズにだってわかっていた。しかし魔層装着を解除せず正面からラキオの結晶魔術による圧殺狙いののしかかりを何度も魔層装着によって顕現させた刀で払い続ける。それはまるでテンポのいい餅つきのように「キン」という、音を洞穴内にこだまさせながら続いていく。ラキオはそんなリズを見て、やっぱりリズは強いと思った。強さなんてものは多面的でいろいろな方向性がありそれでいて、いろいろな見方があるなんてことはラキオにだってわかっていた。でもリズの言ってしまえば、努力をしようが、冷笑しようが、嫉妬しようが最後にはこちらが馬鹿らしくなるような絶対的に曲がらない強さそんなものにラキオはあこがれた。いやあこがれている今だって、、、
「王道だな君は、いや王道とは君のために築かれた道にすぎないのかもしれない、君が行く道というものをつまらないと感じないかい?君も魔族にでもなってみたらどうだい?」ラキオはリズに向かって自身が作り出した水晶の中から話しかける。ラキオは嫉妬だって冷笑だって努力だってしてきた。でもやっぱりリズは最高だった王道だったそれ以上に頑固だった。
「そうかな、私は楽しいよ少なくとも今は、君が私が原因で闇落ちしちゃったときは死んじゃおっかななんて思っていたのだけれど、今は闇落ちしてくれて少しうれしい、君の道が見つかったんだね」リズは少し皮肉を込めたニヒリスティックな笑みを浮かべながらまるで狂人みたいに言った。
「でも私は別に魔族ならなくていいかな、私が私であるためだとかいうくだらない理由ではないんだ。」リズは真顔になっていった。
「じゃあどういうわけだい?」ラキオは少し答えが分かっていた。でもわからないふりをした。
「そこに君がいるから」リズはまるで愛しているとでもいうみたいに、魔法陣でできた刀を振るいながら言った。ラキオは一瞬沈黙した。
「そうか僕の解釈では君は道にいるアリだとかカタツムリだとチワワだとかは踏みつぶしていくタイプだと思っていたのだけれど、今の言葉は少し解釈違いかもな、、」ラキオはかなり強がりながら言った。
「アリとかカタツムリとかは踏んじゃうけどチワワは踏まないかな、、」リズは笑顔で剣をふるいながら踊るようにステップを踏むなんだか楽しそうだとラキオは思った。
「なんで?」ラキオは端的に言った。
「好きだからだよ、今の私は君が思っている以上に君にとっての理想だよ」リズはゆったりと目をつぶる。




