友達との無駄話ほど無駄ではないものはない
国立魔法学院 第九魔術学習施設 シャコガイルへ受験を受けに来たダイヤモンドブリザード、ラキオレヴィオン、バウアー・ボウダンロウ、リズ・アルベール四名は無事一次試験を突破した。
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第二次試験が開始されしばらくたったころ、時は遡り、静謐の啓きカイバ真悠とリズアルベールは記憶の花屋エリザベスアルベールの捜索をしていた。リズアルベールは記憶の花屋の元へとカイバの助言をもとに向かった。これは幼馴染であるラキオと出会うためでもある。カイバとはここで別行動となる。
リズが魔層装着によって作り出した刀がリズの今の気持ちと呼応するように「キン」という高い音を立てる。ラキオレヴィオンが作り出した第3.14159265359の魔層へと極限まで近づけた水晶円形魔術とリズの刀がぶつかり合っている。リズはいつかこんな風に彼とぶつかり合いたかった。いつだって、いつまでだって競い合っていたかった。ラキオはいつかこんな風に彼女とぶつかり合いたいと思っていた。いつか、いつの日にか、
「だから僕はずるをしたんです。君と戦えたなら、復讐なんてどうでもいい」ラキオは笑顔で水晶の中からリズを刀ごと押しつぶそうとしながら言った。それがリズに対する優しさであることはそれがリズに対する呪詛であるということはリズにだってわかっている。だからリズは笑った。「まるで君は魔族だ」リズは言った。それに対してラキオは口を吊り上げながら怒ったような笑ったような表情をした。
「大丈夫、、」リズが言えたのはそれだけだった。リズは洞窟の地面に足を段々とめり込ませながらも魔術を詠唱する。
「第四斬撃魔層 マッハ」リズの体はリズが制御できる、正確にはリズが想像できる限界の速さ迄ギアをあげる。
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「キンキンキン」何度も甲高い音を洞穴内に響かせる押しつぶそうとするラキオが顕現させた円形の結晶を粉雪でも払うみたいに自身の膂力の身をもって何度も払い飛ばす。ラキオは旧友との戯言を楽しみながら戦局を見極めようとしていた。ラキオはとりあえずこのままのらりくらりと戦いリズの魔力切れを狙うことにした。
このまま魔力切れが起こるとしたらおそらくリズが先だ、リズのほうがおそらくというのは、簡単に言えばリズは怪物だから、絶対はない。それをラキオは知っていた。でもリズが同時にラキオ自身とは違いただの人間であることも知っていた。もともとの魔力量は圧倒的にリズのほうが多かったが、魔族となったラキオならば今のリズの二分の一くらいの魔力量はあるだろう、そしてリズの魔術は強力な反面魔力消費が激しい短期決戦向きなビートダウン。それにラキオは戦闘中にまだ一度しか魔術を使っていない。もちろんその一つの魔術の魔層維持や形状保管のために魔力は常在的に注ぎ続けているから。まったく消費がないわけではないけれど。さすがにリズのほうが息切れするはずでもそんなことはリズだってわかっていることをラキオ誰よりも分かっていた。




