幕間 第9回「カオスゾーンって何がヤバいんですか」
【MNW/内緒チャンネル開設】
ファーファ:やあやあ皆さん、ファーファですぉ。カオスゾーンに入りましたぁ。母様、就寝確認済みですぉ。外では雪が上に降っていますぉ(・∀・)
クララ:脳波モニタリング中。熟睡です。就寝前に「なんで雪が上に降るのよ」と14回つぶやいていました。
ヴィオラ:それを説明するのが今夜の議題ですわね。ルーテ、ハープ、お願いしますわ。
ルーテ:……了解。
ハープ:報告します。カオスゾーンは不潔です。
ファーファ:ハープ、もう少し詳しくですぉ(・∀・)
ハープ:……ナノマシンが暴走しています。大気中の密度が通常の300倍以上。制御系が完全に崩壊しているため、物理法則が局所的に書き換わっています。不潔です。
クララ:補足します。通常、ナノマシンは一定のルールに従って挙動しています。重力制御、気圧調整、熱分布の均一化。これらが正常に機能しているから、私たちの世界は「普通の物理法則」で動いています。
ヴィオラ:カオスゾーンはその制御系が2000年かけて腐敗した結果ですわ。雪が上に降るのは、重力制御ナノマシンが誤作動して局所的に重力の方向を反転させているから。
ルーテ:……雪だけじゃない。
ファーファ:他にも何かあるんですぉ?
ルーテ:……水晶の森。植物がナノマシンを吸収しすぎて鉱物化した。海が銀色のゼリー状になっているのも同じ理由。ナノマシンが液体の分子構造を書き換えた。
クララ:氷原では重力が歪んで、岩の塊が空中に浮いています。記録済みです。
ヴィオラ:端的に言えば、ナノマシンが「何でもあり」の状態になっているのがカオスゾーンですわ。
ハープ:除菌したいです。
ファーファ:カオスゾーン全域はさすがに難しいですぉ(・∀・)
ハープ:……努力します。
クララ:それから補足があります。カオスゾーンの魔物についても整理しておきます。亀裂から流入する異次元の生物、あるいは暴走ナノマシンが有機物を取り込んで変異した成れの果て、そのどちらかでございます。
ルーテ:……どちらも厄介。でも倒せる。
ヴィオラ:母様はこの環境、どう感じているんですの。
クララ:母様の本日の発言記録を確認します。「物理法則が崩壊してるのに生態系が成立してるってどういうことよ」「むしろ面白いじゃないの」……以上でございます。
ルーテ:……さすが。
ファーファ:混乱しながら楽しんでいますぉ(・∀・)
ハープ:母様は不潔な環境でも動じません。尊敬します。
ヴィオラ:それはそれで問題があると思いますけれどね。
ファーファ:というわけでカオスゾーンの解説でしたぁ。次回もお楽しみにですぉ(・∀・)
【MNW/内緒チャンネル 一時閉鎖】




