幕間 第7回「アリスって何者なんですか」
【MNW/内緒チャンネル開設】
ファーファ:やあやあ皆さん、ファーファですぉ。手術が終わりましたぁ。静かな夜ですぉ。母様、就寝確認済みですぉ(・∀・)
クララ:脳波モニタリング中。熟睡です。……就寝前に「リュウガが無事でよかった」と12回つぶやいていました。
ヴィオラ:数えなくていいですわ、クララ。
クララ:記録済みです。
チェロ:今夜は真面目な話をさせてください。ピッコにも協力してもらいます。
ピッコ:……仕方ありません。この程度の説明で私の時間を使わせるのは不本意ですが。
ファーファ:ピッコ、よろしくですぉ(・∀・)
チェロ:確認したいのは「アリス・アルテミシアとは何者か」です。母様の遠い祖先ですが、それだけではない。
ピッコ:……アリス様は2000年前の科学者です。この世界の「魔法」、つまりナノマシン散布の設計に深く関わった人物です。そしてマスターを「器」として作った設計者でもあります。
クララ:補足します。母様のフルネームはエリアーナ・アルテミシア。アルテミシアはアリスの血筋でございます。
ヴィオラ:つまり母様がマスターを発見したのは、偶然ではないかもしれませんわね。
ピッコ:……偶然ではありません。アリス様がそうなるように仕込んでいた。2000年かけて。
ファーファ:2000年……すごいですぉ(・∀・)
チェロ:なぜアリスはマスターを極東に隠したんですか。
ピッコ:……完璧な管理に限界があると悟ったからです。人間を論理と計算だけで統制しようとすることへの、アリス様自身の答えです。
クララ:アリス様は「完璧な管理は種としての死」だと判断した、ということでございますね。
ピッコ:……そうです。だからマスターを、混沌の残る極東に隠した。いつか「計算では導けない方法」でマスターを人間として扱ってくれる誰かが現れるのを、2000年間待ち続けた。
ヴィオラ:その「誰か」が母様だったわけですわ。
ピッコ:……はい。
ファーファ:ピッコはアリスのこと、好きですぉ?
ピッコ:……。
ピッコ:師匠です。それ以上でも以下でもありません。
クララ:ピッコの感情パラメータに「敬愛」が98.3を記録しました。
ピッコ:……クララ、そのログを消しなさい。
ファーファ:消しませんぉ(・∀・)
チェロ:最後に一つだけ。アリスが残したのはマスターだけじゃなく、ピッコもですよね。2000年間、一人で待っていた。
ピッコ:……。
ピッコ:孤独ではありませんでした。マスターがいましたから。
ピッコ:……でも、長かったです。
一同:……。
ファーファ:今夜は静かな回でしたぁ(・∀・)次回もお楽しみにですぉ。
【MNW/内緒チャンネル 一時閉鎖】
ぜひご感想をお寄せください。
また評価とブックマークもしていただけると嬉しいです!!




