幕間 第12回「カオスゾーンって、何のために存在するんですか」
【MNW/内緒チャンネル開設】
ファーファ:やあやあ皆さん、ファーファですぉ。検疫要塞を抜けましたぁ。母様、就寝確認済みですぉ。今夜は少し重めの話ですぉ(・∀・)
クララ:脳波モニタリング中。熟睡です。就寝前に「あの壁、絶対アリスが作ったわよ」と何度もつぶやいていました。
ヴィオラ:母様の直感、また正解に近づいていますわね。
チェロ:今夜はその話です。ピッコ、お願いします。
ピッコ:……仕方ありません。整理します。
ファーファ:ではピッコからどうぞですぉ(・∀・)
ピッコ:まず前提として。カオスゾーンは「自然発生した死の領域」ではありません。
クララ:ここ重要でございます。
ピッコ:大絶滅の後、アリス様は極東へ人々を連れて逃げた。その際、外部からの干渉を遮断するために、意図的にナノマシンの制御を「壊した」エリアを作りました。それがカオスゾーンの起源です。
ヴィオラ:つまり「壊れた」のではなく「壊した」ということですわね。
ピッコ:……そうです。
チェロ:目的は何だったんですか。
ピッコ:二つあります。一つは極東を守るための防壁。物理法則が崩壊した死の領域を作れば、外敵はそこを越えて極東に侵入できない。
クララ:もう一つは、でございます。
ピッコ:……もう一つは、極東を「隔離」するためです。
ファーファ:……隔離、ですぉ?
ピッコ:アリス様は完璧主義者でした。管理された極東が、外部の混沌に汚染されることを恐れた。守るためでもあり、閉じ込めるためでもあった。
ヴィオラ:完璧な保護は、完璧な檻でもある、ということですわね。
チェロ:……母様が「全部連れて行くのが正義よ」と言っていたのは、そういうことですか。第95話で。
ピッコ:……アリス様は合理的に「切り捨てた」。母様はそれを「不純物だらけでも繋ぎ止める」と言った。
クララ:アリス様の限界を、母様が上書きしているということでございますね。
ピッコ:……そう思います。
ファーファ:ピッコ、カオスゾーンを作ったアリスのこと、どう思いますぉ?
ピッコ:……正しかったと思います。あの時代では最善の判断だった。
ピッコ:……でも、完璧ではなかった。
ピッコ:アリス様自身が一番よく知っていたと思います。だから母様を待っていた。
チェロ:自分には出来なかったことを、母様に託した。
ピッコ:……そうです。
一同:……。
ファーファ:重めの回でしたぁ(・∀・)でも大事な話でしたぁ。
クララ:母様が明日も元気に「全部繋ぎ止める」と言ってくれる気がします。記録を楽しみにしています。
ヴィオラ:……騒がしく言ってくれるでしょうね、きっと。
ファーファ:次回もお楽しみにですぉ(・∀・)
【MNW/内緒チャンネル 一時閉鎖】




