↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王軍に指スマを教えたらやたらと流行ってしまった件について ~異世界転生したのはいいけどただのゴブリンだったので大人しく余生を謳歌するくらいのつもりだった~  作者: ロイヤルミルク麦茶
第一章 異世界の片隅で指スマ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/46

第6話 親方と指スマ

2026/1/2追記 指スマでWinした時の表記を最近の方に合わせました。

そんなこんなで親方と指スマすることになった俺。何故。


「まず、コウ、手ヲ構えまして……」


俺は両手を軽くグーにして自分の前に構える。親方もそれを真似てグーを構えた。


「''イッセーノ、1!''みたいなカンジで、数字ヲ宣言シマス。ソシタラ、んー例エバ…親指ヲ、コウ!したトシマス」


俺は両方の親指を上げ、''2''の状況を作った。


「コノ場合、上がっテいる親指の数が''2'で、さっき宣言シタ数字でアル''1''ではないのでノーカン…何事もナク終わりマス」

「……オヤユビノカズガ''イチ''ダッタラ、ドウナルンダ?」

「お、イイ質問しマすね親方!言っタ数字と上がっテル親指ノ数ガ同じダッタ場合は……」


俺は右手の親指を下げて''1''の状況を作る。


「数ヲ宣言した人が、手をひとつ引ッ込めマス」


構えていた右手を下げる。


「デ…親方モなにか数字言ってミテください。今アルのはオレノ手が1つと、親方ノ手が2つで上げラレル親指は最大3つデス。0~3の数字で好キナ数字を、「いっせーの」の後に宣言してミテクダサイ」

「…マッテクレ。ゼロッテナンダ?カズノコトナノカ?」

「ア、そうデスそうデス。ヒトツモナイコトヲ''ゼロ''って言いマス。親指ガヒトツモ上がってナイ、参加者が全員グーの状態なら、その場の指ノ数は0デス」

「ムズカシイナ…イ…イッセー…イッセーノ、''サン''…!」


俺は左手の親指を上げた。親方も右手の親指だけ上げてみていた。


「……''ニ''?」

「ソウ!親指が2本ナノデ''2''デス!」

「カズガ、チガッタトキハ……」

「何モ起きマせん。そのママまた、相手の番にナリます」

「アトカラモウイッポンアゲタラ……オカシクナルカ」

「そうデスね、数字を言っタ瞬間上ゲた親指のみを数えマス。コンナ感じデ交代で数字を宣言していっテ…俺ガやってたルールデハ、先にドッチの手も引っ込めラレた方が勝ちデス」

「……コンガラカッテキタ」

「まぁ、コウイウのはただ説明ヲ聞くヨリもやってミタ方が早いデスヨ!チョットやってミましょう!」

「ン……ワカッタ。ヤッテミヨウ」

「じゃ、俺から行きますよ…」


――――――――――

d レッツ、指スマ!b

――――――――――

(表記説明:d…左親指 b…右親指 o…ノー親指)


―俺のターン―

「いっせーの、''1''!」


db(俺) db(親方) …計4ユビ


「はいはいはいはい…」

「ヨクワカラナイ…」


親方は少し困惑した顔をしながらも、ルールを理解しようと集中している。


―親方のターン―

「イ、イッセーノ、''ニ''!」


do(俺) ob (親方) …計2ユビ【親方Hit!】


「ア!ヒット!親指ノ数当てたカラ、親方は手ヲひとつ引っ込められマス」

「ナルホド…?」


親方はルールを理解し始めたようだ…!


―俺のターン―

「イッセーノ、''2''!」


db(俺) o (親方) …計2ユビ【俺Hit!】


「ン!!オマエ、ヒット?」

「ソウ!オレも手ヲひとつ下げマス。親方、飲ミ込ミ早イッスネ~」

「フッ…ツヅケヨウ」


親方は嬉しそうだ!


―親方のターン―

「イッセーノ…''2''!」


o(俺) b(親方) …計1ユビ


「ン゛ーーーーッ…」


親方は俺の親指が上がっていないことを悔しがっているようだ。つまり、ルールをかなり理解してきている!


―俺のターン―

「イッセーノ…''0''!」


o(俺) b(親方) …計1ユビ


「ん゛ーーーーっ…」

「ギッ!ギッ!」


親方が珍しくゴブリン笑いをしている。ゲームを楽しめているようだ!


―親方のターン―

「イッセーノ…''ゼロ''!」


b(俺) o(親方) …計1ユビ


「ン゛ッ……」

「イイ勝負になっテきまシタね…!」


親方は0も使いこなし始めた…!


―俺のターン―

「イッセーノ…''2''!」


b(俺) b(親方) …計2ユビ【俺Hit!】


☆俺Win! ☆


「ア゛ッ!?」

「コレでオレはモウ片方の手モ引っ込メルので…コノ勝負は、俺の勝チとなりマス」

「モ…モウイッカイ!モウイッカイ!」


親方はルールを完全に理解し、指スマにハマったようだ!


その後も、俺と親方は何回か指スマをした。

親方はずっと楽しそうだったし、俺も子供の頃に戻ったみたいで楽しかった。


「コレガ、アソボー、カ…ナルホド。コウイウコトダッタノカ」


親方は何やらかなり感銘を受けているようで、自分の手をじっと見つめている。


「イ、イヤ、子供達がやっテたのがコレだったかは分かりまセンけど……」

「ニンゲンノコドモ、ヤッテタノトハ、チガウ。デモ、キット、オナジ」

「違うケド、同ジ…?」

「ン。アソボー、ナニモ、手ニハイラナイ。ナニモ、キズツケナイ。デモ、タノシソウダッタ。ダカラ、コレモ、オナジ。コレハ、マチガイナク、オレガシリタカッタ''アソボー''ダ。マモノノセカイニハ、ナイ。アソボー、マモノ、シラナイ」

「アソボー、ナイ…」


魔物の世界には''ただ遊ぶ''っていう概念がないんだな…

親方の言う通り、狩りや採集みたいにモノが手に入るわけじゃないし、ちょっとしたゲームをするにもルールを覚えるとこから始めないといけないのは魔物にとってハードルが高いことかもしれない。

遊ぶことで得られるものは楽しさとか充実感とか、あと一緒に遊んだ相手と仲良くなるとか…目に見えないものばかりだ。

かけがえのないものだけど、それは実際に体感してみないとわからないことかもしれない。


そっか…ルールがある遊びをみんなで楽しむって、すごく高度で平和的なことだったんだな。人間ってすごいや。


「フゥ…アタマ、スゴク、ツカッタ。キョウハ、ココマデ。アシタマタ、ユビスマ、アソボー、シテクレ」

「はい!モチロン!明日モまた、遊ビまショウ!」


誰かと遊ぶってやっぱり楽しいな。

他のみんなもできるかな?今度教えてみよう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。