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幕間①「業務報告書(椿木葵)」

神域活動記録 第〇八六号


宛先:商工観光課長(神域担当課長 併任)

起案:椿木 葵

件名:小売店舗「みそぎ屋」に係る神域活動の調査及び是正指導について(報告)


記


一、当該店舗の「閉店セール」表示(四十五日間継続)について現地調査を実施し、表示の是正を指導した。店主(当該神域の神格。以下「当該神格」)はこれを受け入れ、翌日より名称を変更する旨回答した。


二、調査中、株式会社エターナル・リテール執行役員を名乗る上位神格一柱が来店し、届出範囲外の権能行使(店舗及び人間二名への凍結)を行ったため、太古の契約第三条違反として是正勧告書を送達した。当該勧告は受領を拒否されたが、送達の効力に瑕疵はない。


三、上記の権能行使制限下において、当該神格が防衛的に権能を行使し、事態は収束した。人的被害なし。物的被害は店舗設備の一部凍結(自然解凍済み)。


四、当該神格の権能(対象の期限に係る操作と推定)及び神力の推移については、別紙のとおり継続観察とする。売上と神力の相関に極めて特異な傾向があり、本件は当課の重点観察案件とすることが適当と考える。


備考


是正指導に対する当該神格の応答は全般に不真面目であったが、遵法意識は認められる。客の安全に対する優先順位は極めて高く、この点は特筆してよい。



(私的メモ:「俺が締めるって決めてんだよ」。あの言い回し、誰かに似ている気がした。誰だったか、思い出せない。)

幕間・葵の業務報告書、お読みいただきありがとうございました。備考欄の最後の一行のために、この幕間はあります。


次回は本編に戻って、非番の葵が「一人の客」としてみそぎ屋に来ます。彼女が語る思い出話を、零は他人の顔で聞かなければならない……という回です。


☆いただけると、次の報告書の決裁が早くなります。

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