相撲ロボット完成!
「届いたよ~」
相撲ロボットキットを注文してから3日後、おおよそ4キログラムほどの段ボール箱が部室へと台車で運ばれてきた。
中には取扱説明書、それに4輪の相撲ロボットのパーツが入っていた。
「私も注文品は初めて見るけど、今はこんなもんなんだねぇ」
須藤先生は遠い目をしながら、自分のときの時代を思い出しているようだ。
「これを組み立てるだけ?」
「そうみたい。プラスと六角? のドライバーが必要だって」
「電池類は先に充電をしてくださいだってさ」
今日、部活に集まったメンツは3人。
私、吉元、森の3人だった。
他のメンバーはアルバイトだったり、歯医者だったり、家の手伝いなど各々の理由でいなかった。
「5人が居ない間に作ってびっくりさせよう」
「いいね」
ということで、先生にアドバイスをもらいながら四苦八苦すること約3時間。
「できた!!」
電池の充電も完了しており、本体とコントローラーに電池を入れた。
完成した相撲ロボットを床上に置く。
カタログから取り寄せたパーツで作った1号機。
スイッチオン!
「動く! 動くよ!」
森が無線コントローラーのスティックをぐりぐり動かす。
軽快に走行していた。
「実際に見てみると速いね」
「これでぶつかり合う訳でしょ? そりゃあすぐ壊れちゃうわな」
動画でもぶつかってすぐにパーツが吹き飛ぶということはよくあった。
ひととおり交代で動きを確認して、解散。
そして翌日、部室にみんなが揃って、相撲ロボット1号機のお披露目会が始まった。
「というかさ、これみると設計図のままだとダメじゃない?」
木村が指摘したのは、私たちの設計した相撲ロボットのタイヤ部分。
図は自動車のように下の部分が浮いている。
しかし、相撲ロボットでは、底面はべったりついているのだ。
なので、タイヤをつける部分をもっと上にして、タイヤを底面にピッタリ合わせないといけなかった。
「買ってよかったね。パーツも全然間違ってた」
私は、タイヤをモーターで直接4つ別々に動かすものだと思っていた。
実際には2つのモーターで、ギヤとシャフトを使って4つのタイヤを動かすのだった。
1号機の上面は蝶番でパカっと開けられて、中身の配線等へすぐにアクセスできるようになっている。
「剥き出しはよくないみたいだから私たちのも蝶番で開閉できるようにしよう」
自作の2号機を作るにあたっての注意点が見つかって、今日はそのアルミパーツを鮎原が加工しにいくことになった。




