環境美化委員 ゴミ拾い
今日は放課後に美化委員の集まりがある。
校門前に集合して周辺のゴミ拾いを行う美化活動だった。
(あ、あれかな?)
校門前にはいくつかのトングとゴミ袋を持っている人がいた。
「こんにちは~」
「こんにちは。えっと何科の誰さんかな?」
「機械科2年の柴咲です」
「柴咲さんっと。はい、あと5分あるからちょっと待っててね」
スマートフォンで出欠をとりながら少し年配の女性の先生はそう言った。私の授業を担当している先生ではなく、見たことのない人だった。
それでも名札を下げていたので、『家庭総合 木谷 裕子』ということだけわかった。
そして5分後、時間になっても他には誰も来なかった。
「え~っと、今日は柴咲さんだけ、かな?」
「そうみたいですね」
「じゃあやりましょうか。次回以降、みんなにちゃんと顔を出すようにきつく言ってもらっとくから」
「あ、もしかして今日は先生と2人でやるんですか?」
「そのつもりですけど?」
「あ、はい」
ということで2人でゴミ拾いが始まった。
私は燃える普通ゴミの担当。先生のほうは缶やペットボトルなどのリサイクルごみ。
「路上喫煙は罰金あるはずなんだけどねぇ。なんでこんなに吸い殻落ちてるんでしょうね!?」
先生の言う通り、神奈川県は基本的に路上喫煙に対して注意、罰金が科される場合がある。
一応、駅の近くに喫煙スペースとかはあるのだが、いつもたくさんの人でごった返している。
ちなみに先生たちの一部も喫煙者の人がいるのだが、校外屋外の決められたスペースで吸うことが決まりになっている。
そして、機械科の南禅先生は煙草の代わりにガムを嚙んでいる。職員室にいる間はずっと。それは機械科の生徒ならばみんな知っていて、ガムおじさんとか呼ばれていた。
「これはそっちの袋で」
「はい、ありがとう」
拾った空きペットボトルを先生のほうのゴミ袋に入れる。
すぐに見つけた空き缶も拾って入れる。
学校の外周を30分ほどかけてゴミ拾い終了。
私の袋が半分くらい、先生の袋はほぼいっぱいになった。
「おつかれさまでした。また来月もやるけど、次は柴咲さん以外も絶対くるように注意入れとくから。今日はちゃんと来てくれてありがとう」
ということで初めての美化委員の仕事のゴミ拾いが終わった。
今日のこのあとはまだ部活もないので、先生と別れて帰宅した。




