相撲ロボット
4月の中旬。
オリエンテーションも身体測定も終わり、授業が始まった。
そんな中、ついにロボットを作り始めるときが来た!
「よーしやるぞー!」
「待って待って。まずは設計図を考えようよ」
やる気の吉元を止めた木村。
もちろんなんの計画もなく、やる気だけでロボットを作ることはできない。
「とりあえずルールの確認をしよう。私たちは重さ3kg以内の部門、縦横は20㎝以内、高さは無制限だね」
木村が説明してくれる。
「みんな相撲のルールくらい知ってるよね!? ・・・・・・土俵の外に出て、余地に着いたら負け」
「着いたら負けってことは、外に出ても浮いてたらセーフ?」
「そういうことみたい」
「あとは自立型とラジコン型で違うんだけど、今回は無線ラジコン型にします」
森と木村の説明で全員ルールは把握できたようだ。
「まずは3kgなんだけど・・・・・・このペットボトル6本分」
森が水の入ったペットボトルを6本用意していた。
「みんなも持ってみて」
代わる代わるペットボトルを持ち上げてみる。
全員が持ち終わったところで須藤先生が言う。
「お、重たいですぅ」
小柄な鮎原は両手で抱えて、フラフラしていた。
それを森が止めて、先生の話を聞く。
「けっこう重いな、と思ったでしょう? こんなのモーターとかバッテリー入れたらすぐオーバーするからね」
初心者の私たちは先生の話を黙って聞く時間のようだ。
「まず見かけよりも中身。中身が大事。動かなきゃ勝てないんだから」
「それにメンテナンス性。もし壊れてしまっても簡単に治すことができるっていうのが大事」
「他にも、私たちには予算っていうのがあるからね」
その言葉に音無が反応した。
「具体的にいくら使えるんですか?」
「割り当てられた予算は1人につき5000円、今は全員で8人だから40000円。今回作る相撲ロボットは・・・・・・大体2万円くらいで作りたいかな」
「ラジコンとかって幾らぐらいなの?」
「・・・・・・ピンキリだけど最低8000円くらいかなぁ」
ということで相撲ロボット作成計画がスタートしたのだった。




