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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――最終章 偽王子を取り戻して幸せな結末を確保せよ!――◆◆◆
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第六十九話 コンビニにて

 どうやら、偽王子君の異空間の調子が悪くなったらしい。

 三日間、偽王子君と全然話ができていない。

 私は、偽王子君に元気になって貰おうと、コンビニでお菓子を仕入れに行っていた。


「これとこれとこれとこれかな!」


 私は、かごに偽王子君の好きなお菓子を選んで入れる。

 突然、スマホがけたたましい音で昔流行った曲が流れ始めた。

 私は、店内では迷惑がかかると思って、かけてきた相手の名前を見ずに電話に出た。


「……はい、蜜柑です」


『蜜柑ちゃん?』


 私の脳天に衝撃が走った。

 忘れるはずもない。この声は――。


「に、偽王子君!?」


 偽王子君がスマホをかけてきた!?

 私は、辺りを見回した。異空間なんてどこにもない。


「『蜜柑ちゃん、やっぱり俺の好きな食べ物ばかり買ってるんだね~』」


 微かに笑ったようなその声。

 スマホの受話器と、前方から、偽王子君の声が重なって聞こえた。


「『やあ、蜜柑ちゃん』」

「えっ……? 偽王子君……?」


 そこにいたのは、異空間の偽王子君ではなかった。


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