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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――第五章 第二王妃様と王子様を窮地から救い出せ!――◆◆◆
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第五十五話 陰謀

『それがすべての答えだ! すぐに故郷に帰れ!』

『こ、国王陛下! これは何かの間違いです! 誰かが、私の事を陥れようとしているのです!』

『連れて行け!』


 異空間の先は騒然となっていた。私は言葉も出ない。


『国王陛下――――ッ!』


 王妃様が涙ながらに衛兵に引きずられていく。

 騙したことが余程許せなかったのか。国王様は涙を流していた。


『第二王妃も、故郷に帰してやれ……』


 国王様がかすれた声でそう告げた。元気があまりない。


『っ……!』


 そのまま、国王様は倒れてしまった。よほどショックだったのだろう。

 辺りは騒然となった。


『国王陛下をベッドにお連れしろ!』


 オルタンシア第四王妃が声を荒げて衛兵たちに命令した。

 国王様は意識がないようだ。そのまま、ベッドの方に運ばれて行った。

 私は、オルタンシア第四王妃の顔が僅かに歪んだことに気づいた。

 そのまま、国王様のお部屋を出て行く。そして、何事かを国王様と話した後、衛兵たちに指示を出した。


『国王陛下のご命令である! 第二王妃を捉えて、地下牢に入れろ! アレクシス王子が帰還した後、一緒に処刑してしまえ!』


『「な、なんだって~!?」』


 私は、第二王妃様の安否が心配で、異空間を転移させた。

 第二王妃様は衛兵に連れられて地下に入って行くところだった。


「入れ!」


 第二王妃様が地下牢に入れられた。鉄格子の冷たそうな部屋だ。


「アレクシス……」


 第二王妃様は、寂しそうに我が子の名前を呟いている。


「ともかくは、無事なことが分かってよかったけど」

『ぐずぐずしてられないよ、蜜柑ちゃん』


「で、どうする? アレクシス殿下にご報告するの?」


 月湯君が冷めた様子で訊いてきた。そんなこと言われなくてもわかってる。


「すぐにご報告だよ!」


 私はむきになって言い返していた。


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