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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――第五章 第二王妃様と王子様を窮地から救い出せ!――◆◆◆
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第五十話 たどり着いた先は……?

 ロング・ギャラリーに出ると、近衛兵が居眠りをこいでいた。


「居たよ、偽王子君……!」


 メイドはロング・ギャラリーを走り去っていく。


『どこに行くんだろう?』


 暫く追跡していくと、近衛兵が番をしている大きな扉を開けて、メイドはその中に入って行った。


「ここって、メープル様のお部屋!?」

『メープル様と言えば、アレクシス様びいきの第二王妃様だね、蜜柑ちゃん』

「う、うん……」


 な、何となく、面倒事の嫌なにおいがする。


『大変です、メープル様!』

『どうしたのアリス?』


 メイドはアリスというらしい。

 メープル第二王妃は読書をしていた。

 アリスは、お化けを見た時のように話し始めた。


『アレクシス殿下のお部屋に妖精が……!』

『なんですって?』


 ま、まずい……!


『いえ、大変なのはそれではなく……! アレクシス殿下に殿下が誰とも血のつながりがないとといことがバレてしまいました……!』

『そう……』


「えっ、バレてしまいました……?」

『なんだか、前から知っていたような口ぶりだよね……?』


 メープル第二王妃は、パタンと本を閉じた。

 本を机の上において、決意したような顔をメイドのアリスに向けた。


『それでは、私もアレクシス殿下に本当の事を告げなければなりませんね』

『ええっ!? ほ、本当にあのことを……!?』


 メイドのアリスが、ただ事ではないぐらい驚いている。

 メープル第二王妃は一体何を決意されているというのか。


『なんだろう? メープル様にも秘密が……?』

「本当に、お姉ちゃんが逃げ出した理由が分かった気がする」

『うん、なんていうか、伏魔殿だからだよね』


 確かに、伏魔殿とは言い得て妙だ。

 次から次へと、はかりごとのオンパレードだ。


『アレクシス殿下が一人で苦しむより、私があのことを告げた方があの方の為です』

『わかりました! 私めもお供いたします!』


 あのことって、一体何なのだろう。

 そこはかとなく、嫌な予感がする。


『行きますよ、アリス』

『はい!』


 メープル第二王妃は決意した面持ちで椅子から立ち上がった。

 そして、メイドのアリスを連れて、お部屋から出て行った。

 向かうのは、アレクシス王子のお部屋だろう。


『行こう、蜜柑ちゃん!』

「う、うん!」


 そして、私たちも、異空間を移動させて、彼らの後ろを付いて行ったのだった。


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