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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――第四章 ザーフィア王子の予言を回避せよ!――◆◆◆
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第四十二話 アレクシス王子の鑑定

 せっかくだからと、私と偽王子君はアレクシス王子にご報告することにした。


「アレクシス様、というわけなんです」


 私は、アレクシス王子に腕輪を見せた。


「これが、妖精月湯の……」


 が、すぐに返されたので、私は自分の腕に腕輪をはめて喜んでいた。

 アレクシス王子は、パトリック執事に「あれを」と、指示を出した。


「かしこまりました、アレクシス殿下」


 パトリック執事は、引き出しから何かを取り出すと、それを手に戻ってきた。

 そして、アレクシス王子に手渡した。


「これを見てくれ」

「この腕輪が何か?」


 それも腕輪だった。勿論、私のとは違うデザインの腕輪だ。


『どうかされたんですか?』


 偽王子君もアレクシス王子の意図することが分からないようだ。

 アレクシス王子は私の腕輪の横にその腕輪を翳した。


「月湯から貰ったという腕輪と私のこの腕輪、模様が同じだ」

『そう言えば、幾何学的模様みたいなのが似てますね』

「この腕輪は、余弦国の使者から頂いたものなんだ」

「えっ、余弦国の……?」


 何故、宝玉国のものではないのだろう。ましてや他の国でもない。

 何故に、余弦国……?


『蜜柑ちゃん、何か嫌な予感がするよ?』

「だね、余弦国の模様っていうのが、引っかかるよね」


 余弦国のザーフィア王子から予言を受けたことも妙に引っかかる。

 余弦国っていうキーワードが。


『そういえば、国王様に月湯君が渡していた壺にも、この模様が入っていたような……』

「蜜柑……!」


 いきなり、アレクシス王子が私の手を取って声を上げたので、どぎまぎして手を引っ込めようとした。でも、アレクシス王子は私の手を取ってまじまじと見ている。


「な、ななな、なんですか、アレクシス様……!」

『はわはわ、蜜柑ちゃんが……!』


 私は、気が気でない。


「蜜柑のこの腕輪、私が余弦国の使者から頂いたものよりも高価なものだぞ。これは、国宝級の……」


「な、なんだって~!? この腕輪が国宝級~!?」


 私は腰を抜かしそうになった。

 ど、どういうことだ?

 なんで、月湯君がこんな国宝級の骨董品を沢山仕入れることができるんだ?


『嫌な予感がします!』

「ちょ、ちょっと待ってくださいね!」


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