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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――第四章 ザーフィア王子の予言を回避せよ!――◆◆◆
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第四十話 ローズ様の訪問客……?

 ここは、恐らく国王様の自室だろう。宝玉城の中で一番豪奢な造りになっている。

 国王様は、座り心地の良さそうな宝石がちりばめられた椅子に腰かけている。


「あれが、国王様なのか……!」

『意外とお優しそうな印象の方だね』


 五十過ぎくらいの印象を受ける。

 立派な服を着て、マントを羽織り、王冠を乗せている。


 国王様は、文書を広げて確かめている。

 気になって後ろから覗き込むと、それはこの間、私と偽王子君が余弦国と交わした友好条約の文書だった。


『流石、我が息子のアレクシス王子だ! 絶対に無理だと諦めていた余弦城と友好条約をこんなに簡単に結んで来るとは、私以上の外交力だ!』


 まるで、息子の賞状を眺めているかのように誇らしそうだ。


『その通りです、国王陛下! 流石は、アレクシス様です!』


 傍に跪いていたドレスを着た者が、嬉々として同調した。

 この線の細い美人には見覚えがあった。


「メープル第二王妃様だ……!」

『なんでこの方は、アレクシス様の味方をしてくれるんだろうね?』

「さ、さあ……?」


 それが、分からないところだ。メープル第二王妃は、アレクシス王子に好感をもっているように見える。


『そうでしょうか。私は、アレクシス王子が素晴らしいとはとは思えません』

『ライラックよ、何故褒めてやらない』


 ライラックは、やけに冷めている。他の王妃が産んだ子供なんて、敵でしかないのだろう。

 しかし、この名前はどっかで聞いたことがあったような……?


「ライラック? って誰だっけ?」


 しびれを切らした私は、偽王子君に尋ねた。


『ライラック王妃様だよ。アレクシス様のお母様の』

「こ、この方がなの?」


 あまりのアレクシス王子への冷ややかな態度に、私は二の句が継げなくなった。


『私は、無愛想なアレクシス王子よりも、愛嬌のあるギルバート王子のほうがかわゆくてなりません』


 なんだか、違和感……。

 これは、何かありそうだな……。お姉ちゃんがリタイアした国だしな。


 感銘を受けた傍にいたローズ第三王妃が、恭しく一礼している。


『妃殿下、ありがたいお言葉感謝いたします』


 そんな、ローズ第三王妃にライラック王妃はやっと笑みを見せた。

 どうやら、ライラック王妃とメープル第二王妃は仲が悪いようだ。

 そして、ライラック王妃とローズ第三王妃は馬が合うらしい。


『国王陛下にはご報告があります』


 改めた様子で、ローズ第三王妃は国王に向かって一礼した。


『報告だと?』

『はい、実は――』


 ローズ第三王妃は、嬉しさを押えられない様子だった。


『私の元に、妖精が来たのです!』


「な、なんだって~!?」


 驚きのあまり、私は姉の部屋から異空間に張り付いていた。


「み、蜜柑ちゃん……!」


 異空間の画面がほんのりピンクになっていた。


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