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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――第三章 交換条件で願い星を手に入れよ!――◆◆◆
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第二十七話 ローズ様の企み

『母上、兄上からお手紙を頂きました!』


 嬉しそうにギルバート王子はローズ第三王妃に報告した。


『ほう? あのお飾り王子様から何のご用なのだろうな?』


 兄を慕うギルバート王子に対して、ローズ第三王妃は嘲るように答えている。


「う、う~ん……」

『これは……なんというか……』


『面白いことが書かれてあります。兄上は願い星をご所望だそうですよ』

『願い星を? あのガラクタをか!』


 それを聴いたローズ第三王妃は、大笑いしている。

 アレクシス王子が嬉しそうにペンを取っていた事が思い浮かび、私は何とも言えない気持ちになった。


「願い星を馬鹿にするな! それに、アレクシス様の方がお前らよりよっぽど頼りになるんだからな!」

『それに、アレクシス様は俺の為を想ってお手紙を書いてくれたんだからな!』

「そうだそうだ! アレクシス様はとても優秀でお優しい王子様なんだからな!」

『な~っ!』

「なっ!」


 私は、改めて異空間の前に座りなおした。

 その時、ローズ第三王妃が笑みを歪めた。


『しかし、ギルバート。この好機を利用しない手はないぞ?』


 紙屑をぶつけられたのに、ローズ第三王妃は蛇のような顔をしてギルバート王子の耳元で何かを囁いている。


「……何か企んでるね!」

『一体なんだろうね……?』

「むむ……! 聞き取れない。困ったぞ……?」


 私と偽王子君は、注意深くローズ第三王妃とギルバート王子を観察していたが、大した情報は得られなかった。


 絶対に、アレクシス王子に良くないことに違いなかった。それでも、偽王子君を助けることのできる絶好の好機に違いない。


 一挙両得になる方法はないか思案に暮れるが、ローズ様が何を考えているのか分からず仕舞いでは、良い考えが浮かぶはずもない。

 私は、ため息をついた。姉の部屋の天井を成す術もなく見上げるのだった。


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