引きこもりハムちゃん、再び日常に
テレビ特番が終了し、スタジオには静けさが戻った。
ちくわは小さな体をゆっくりと動かし、床に座ったまま周囲を見回す。
「えへへっ……」
元ハムスターに戻ったことで、もう人間の姿や声の制御は必要ない。自由気ままに、元の引きこもりハムスターらしい仕草を見せる。
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凛は小さなケージを用意し、ちくわをそっと入れる。
「さあ、帰ろうね。あなたのペースでいいんだから」
ちくわはちょこんと座り、手足をちょこちょこと動かしながら、嬉しそうにクルクル回る。
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黒川は苦笑しながらも、肩をすくめて言った。
「結局……あの天然ぶりが最大の魅力だったんだな……」
高峰も同意するように頷き、スタッフたちは笑いをこらえきれずに後片付けを進めた。
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凛は小声でつぶやく。
「あなたはやっぱり、元のままでいい……無理に人間にならなくても、天然ハムちゃんなあなたが一番面白い」
ちくわは耳をピンと立て、小さく「えへへっ」と声を出す。
そしてケージの隅で、いつものように引きこもりポーズで丸くなる。
外の世界の刺激を経験した後でも、やっぱり安全で安心できる場所が一番なのだ。
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こうして、長編コメディは元ハムスターに戻ったちくわの引きこもり日常で締めくくられる。
視聴者も凛もスタッフも、ちくわの天然ぶりと可愛さに笑い、愛情を感じるまま、静かに幕を閉じたのだった。




