衝撃の宣言!ちくわ、ハムスターに戻る
放送も後半に差し掛かり、ちくわの天然暴走はピークを迎えていた。
小さくジャンプしながらくるくる回り、耳をぴょんぴょん揺らすその姿は、もはや誰にも制御できない状態。
カメラマンは息を切らしながらカメラを追い、黒川も小道具を避けるのに必死だった。
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凛は汗だくでちくわを抱きかかえ、耳の動きを整えつつ小声で励ます。
「大丈夫、ちくわ……最後まで、あなたらしくいて」
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ちくわは突然止まり、真剣な顔でスタジオ全体を見回す。
「えへへっ……みなさん、聞いてください!」
スタッフも黒川も高峰も、息をのむ。
「え、何……?」
ちくわは小さくぴょんぴょん跳ね、耳を立てて声を張る。
「ぼく……今日で……ハムスターに戻ります!」
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スタジオ内は一瞬静まり返った。
黒川は目を見開き、思わず口を押さえる。
「ち、ちくわ……本気か?」
高峰も眉をひそめ、モニター越しに小さなハムスター姿を想像して目を丸くする。
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凛は抱きしめたまま、少し笑いながらも目に涙を浮かべる。
「やっぱりあなたはそのままが面白い……でも戻るんだね」
ちくわは最後に小さくジャンプして、元ハムスター的なリアクションを炸裂させる。
「えへへっ……これで、元のぼくに戻ります!」
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瞬間、ちくわの姿は小さなハムスターへと戻った。
スタジオの床にちょこんと座り、じっと周囲を見上げるその姿は、あまりにも可愛らしく、そして小さい。
スタッフも黒川も高峰も、唖然としつつも笑いをこらえられない。
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凛はちくわの小さな手をそっと撫で、笑顔でつぶやく。
「結局、あなたはまた引きこもりハムちゃんなのね……でもそれでいいのよ」
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こうして、ちくわの擬人化生活は幕を閉じ、元ハムスターとしての生活に戻ることが決まった。
しかし、天然ぶりやドタバタの余韻はスタジオ全体に残り、笑いと愛嬌の嵐を巻き起こしたのだった。




