最後のテレビ仕事スタート!ちくわ、擬人化全開で暴走
生放送特番のスタジオは、いつもより派手に飾り付けられていた。
カメラは十数台、照明は眩しく輝き、スタッフの数も普段の倍以上。
「ちくわ、今日も全力でいこう!」
凛は肩に手を置き、ちくわの小さな体をしっかり抱きしめる。
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しかしちくわは少し違った表情を見せた。
胸をそっと張り、耳をピンと立て、目をキラキラさせる。
「えへへっ……みなさん、ぼく、今日が最後です!」
スタジオ内がざわつく。
黒川は口を開けて絶句。
「え……今、何て言った?」
高峰も眉をひそめ、モニターを凝視する。
「ちくわ君……最後って、一体どういうことだ?」
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ちくわは小さくジャンプし、手を耳の近くに置き、元ハムスター的リアクションを炸裂させる。
「えへへっ! 今日でハムスターに戻ります!」
凛は少し笑いながらも、どこか寂しそうに抱きしめる。
「やっぱりあなたはそのままが面白い……でも戻るのね」
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カメラマンやスタッフは唖然としつつも笑いをこらえられない。
「生放送でこんな宣言されるとは……!」
黒川も苦笑しながら頭をかき、思わず拍手。
「結局、君の天然ぶりが最大の魅力なんだな……」
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ちくわは小さくぴょんぴょん跳ね、耳を揺らしながら小さな声で「えへへっ」と笑う。
スタジオ全体が一瞬、ちくわの愛嬌に包まれ、緊張感と笑いが入り混じる。
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こうして、最後のテレビ仕事はちくわの擬人化全開の天然行動で幕を開け、コメディのクライマックスへと向かう準備が整ったのだった。




