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第24話 合同討伐

 今日は東西南北のギルドからメンバーを募った、合同討伐が行われる日。


 さすがに全ての冒険者と顔をあわせたわけではありませんが、かなりの数の冒険者が参加しているようです。もちろん王都ががら空きになるようなことがないよう、ある程度の選抜せんばつは行われましたが。


 東の冒険者ギルドで選ばれたメンバーの中には、もちろんわたくしたち五人の姿がありました。

 戦士のアルベール、斥候のミラ、格闘家のクーデリカ、魔法使いのカクタス……そして聖女のイリス。

 東の、いや、東西南北すべてのギルドの中でも一、二を争う実力を持つわたくしたちは、激戦となるであろう地点へ向かうことになりました。


 もちろん、不満はありません。

 この戦いに勝って、不安を取り除き、平穏を手に入れたいものです。

 でないと、仮面の女エリスになってストレス解消も出来ませんからね!




 他の仲間たちとつかず離れずの位置でわたくしたちは奮戦し続けました。

 ゴブリン族やオーガ、リザードマンやハウンドたち、そういった見慣れた敵モンスターと出会えばこれを討ち取り。

 斥候の報告でまだ生まれたばかりのダンジョンがあると、優先して種子を叩き潰しに行って。

 ワームのような巨大モンスターが出たと報告があったらそこに駆け付け。


 そんなことを幾度も繰り返して、ようやく今回の討伐も終わりが見えてきた頃……。

 わたくしたち五人は、とあるダンジョンの中へと侵入しました。

 そこにいたのは、ウッドゴーレム、ストーンゴーレムといったモンスターたち。種子は、時と場合によってはこのようなゴーレムすら生み出すのです。

 特にストーンゴーレムはその硬さもあってかなりの強敵。


 とはいえ。


 アルベールの剣がウッドゴーレムの腕を断ち切り、ミラのクロスボウから放たれた矢がその頭を撃ち抜き。

 カクタスの魔法がストーンゴーレムの足を吹き飛ばし、クーデリカはとどめとばかりにその拳でよろめいた石巨人の胴体を貫きます。


 二種のゴーレムは面倒な相手ではありますが、わたくしたちの手にかかればそれほどの脅威ではありません。


 ただ……。

 かつてウッドゴレームとストーンゴーレムを生み出すダンジョンに潜ったことがあるから分かるのですが、どうもその時よりダンジョンの天井が高くて通路が広いように思えるのです。それに壁などの材質もどことなく黒くて金属っぽい。


「このダンジョンの大きさ、それに質感、嫌な予感がしますわね……」

「奇遇だなイリス。ワタシもだ」


 先ほどストーンゴーレムを素手で仕留めるという常人離れをやってのけたクーデリカの顔も冴えません。おそらく、わたくしと同じことを考えているからでしょう。

 もっとも、それは他の仲間たちも同様のようでした。噂に聞く、あのモンスターが出てくるのではないかと気が気でないのです。

 なるべく急ごうと、足を速めます。ダンジョンの奥にある種子が、これ以上の恐ろしいゴーレムを生み出す前に!


 しかし、行く手に二種のゴーレムが立ちふさがります。

 通路をふさぐように立っているため、すり抜けて行くことも難しい。結局蹴散らして進むしかありません。

 ウッドゴーレム、ストーンゴーレムと戦い続けたことで、わたくしたちの気力はかなり消耗していました。

 もちろん最後に待ち受ける敵がその二種だけならば、おそらくどうとでもなるのでしょうが……。


 悪い予感は的中するもの。

 ようやく辿り着いた種子のある広間で。

 ちょうど今種子から生まれたのか、今まで倒してきたゴーレムたちより一回り大きな、全身黒色に染まった鉄の巨人がゆっくりと起き上がるところでした。

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