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やっぱり手術をする事になった次男  作者: 夏目 碧央


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7/8

おむつの不思議

 そういえば、次男の病室で片づけの手伝いをしていた時、未開封の物(帯という文字が書いてあったがよく読まなかった)があり、

「レシートを持って行けば返金してくれるんだって。」

と言っていた。念のため買わされたが使わなかったという事だろう。それと、

「紙おむつも買った。」

と言う。もちろん後でその分の代金を渡した。そのおむつの話で、

「紙おむつさ、1つは履いてたから使ったのは分かるけど、4つ入りだったのに、全部なくなってたんだよね……。」

と、次男が首を傾げていた。聞けば、麻酔で眠っていたのは4時間だそうだ。そうか、そんなに。その間に、まさか盗まれたとは考えにくい。とすれば、麻酔で眠っている間に取り換えてもらったという事なのか。疑問だ。

 私は最初、まず一つを身に付けて手術台に乗ったのかと思った。が、そうではなく、普通のパンツを履いて歩いて手術台まで行ったそうなのだ。そして目覚めたらおむつをしていたと。そのおむつは汚れていなかったそうだ。

 まあ、手術の後おむつをされて、途中でどんな様子か診られて、替えてくれたという事なのだろうな、と思ったが、4つも?という疑問は残った。

 疑問が残ったまま一週間以上が経ち、私が実家に行った時の事。私の父からこんな話を聞いた。

 以前腸の内視鏡検査をした時に、小さなポリープが見つかって、その場で切ってもらったそうだ。それから半年も経ったある日、家にいる時に腸から、つまりお尻からかなり出血したそうだ。母曰く、部屋のその辺でジャージャー出ちゃって大変だったとか。その話を聞いてピンときた。そうか、次男は盲腸を切ったり、腸がくっついているのを剥がしたりした。だから腸から出血したはずだ。恐らく手術中にもパンツが汚れないように、麻酔が効いて眠った後におむつをしたのだろう。そして手術後に取り換えたのかもしれない。出血が激しい場合、1時間で許容量を超えるかもしれない。だから、1時間毎に取り換えなければならなかった。そんな感じで、眠っていた4時間の間に4つ、使い切ったのではないか。

 まあ、医療というのは何と言うか……人間の尊厳に関わるというか……日常ではありえないような行為を、してもらう事になるというか。起きている時にも導尿をしてもらったらしい。私もお産の後にしてもらった事がある。既婚者ならまだいいけれど、つい未婚の次男の事なので聞いてしまった。看護師さんは男性?と。男性の看護師さんがやってくれたそうだ。そうか、なんかホッとしちゃったよね。

 因みに、何とか帯の返金は、退院の時に次男が自分でしてきた。私が支払いをしている間に。


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