表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鱗の唄――ある蛇の冒険  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/10

第二話「山を越えた」


夏が来た。


体が大きくなっていた。


気づいたら、大きくなっていた。



山を越えようとした。


なぜ越えようとしたか、分からない。


体が、向こうへ向いていた。



急な斜面があった。


石を越えた。


根を越えた。


倒れた木を越えた。



途中で、大きな鳥に気づかれた。


上から、影が来た。


草の間に入った。


動かなかった。


息を潜めた。



長い時間、動かなかった。


鳥の影が、行ったり来たりした。



やがて、影が消えた。


また、這い始めた。



山の頂に出た。


風が強かった。


体が、風に持っていかれそうだった。


低く這った。


石に体を押しつけて、這った。



向こう側が見えた。


別の谷があった。


別の川があった。


別の森があった。



降りた。


長い時間をかけて、降りた。



新しい場所だった。


匂いが違った。


草の種類が違った。



しかし、腹は減った。


どこへ行っても、腹は減った。



(第二話 了)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ