13 魂のメロディー、アンデスへの旅路、ケーナとギター 2
サイリが膝をついたその瞬間、ワイラとサミの演奏は、完全に限界を超えて最高潮へと達した。
神殿の中に立ち込める硝煙(硝煙)の隙間から、ワイラとサミの視線が、真っ直ぐに重なり合った。
言葉は必要なかった。彼らの奏でる音が、互いの脳内に直接、濁りのない感情を流し込んでいたからだ。
(届いた……。サミ、僕たちの音が、ついに世界を変えたんだ!)
ワイラの心に、これまでに味わったことのない、震えるような達成感と歓喜が突き抜けた。自分がただの迷い人ではなく、この世界に確かな意味をもたらす存在になれたのだと、音楽を通じて確信できた。
(ワイラ、ありがとう。私、今、生きている! 私たちの音が、お兄ちゃんを救ってくれた!)
サミの瞳から、大粒の涙が溢れ、頬を伝ってひび割れたケーナを濡らした。しかし、その音色はどこまでも力強く、自由だった。
一人は、冷たい石壁に囲まれた「檻」の中から。
一人は、血と硝煙に染まった「戦場」の真ん中から。
二人の奏でる音は、今や神殿という狭い空間を完全に飛び出し、クスコ全体を包み込む、あまりにも巨大な地殻変動のようなうねりとなっていた。
それは、長きにわたる植民地支配、圧政の象徴である神殿の石壁を内側から激しく揺らし、同時に、何世代にもわたって人々の心に深く巣食っていた「どうせ世界は変わらない」という、諦めという名の目に見えない壁を、内側と外側から、同時に完膚なきまでに突き崩していった。
ゴゴゴゴ……と、神殿の天井から、古い塵が舞い落ちる。
しかし、それは崩壊の恐怖ではなく、新しい世界の産声のようだった。
激しく垂れ込めていた朝靄を裂き、厚い雲の切れ間から、眩いばかりの太陽の光が、戦火に包まれたクスコの街へと降り注いだ。
その一条の黄金色の光は、民衆を、兵士を、そして傷だらけの若者たちを、等しく照らし出す。
それは、血塗られた暗黒の時代が終わりを告げ、彼ら自身の、そしてこの地に生きるすべての人々の「本当の旅」が今、ここから始まることを祝福する、あまりにも美しい、夜明けの光だった。
この章もAIが書きました。




