表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンデスへの旅路ーギターとケーナの出会いー  作者: 村松希美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/38

9 アクリャたち 4




 血のように赤く、不気味なまでに鮮やかに染まったアンデスの夕闇が、マチュピチュを取り囲む険しい峰々を、一つ、また一つと闇の底へ飲み込んでいく。


 広場にぽつんと取り残されたサミは、もはや涙を流すことすら、声を出すことさえできなくなっていた。彼女の心は、あの青年の命が絶たれた瞬間に、完全に凍りついてしまったのだ。


 彼女の小さく震える手は、衣服の奥に隠されていた、あのオクタービアにひび割られたケーナを、指先が真っ白に変色し、爪が食い込むほどの異常な力で、ただ強く、強く握りしめていた。


 彼女の、ワイラと共に歩むはずだった、遥かなる希望に満ちていた「旅路」は、今、完全にその光を失った。あるいは、二度と朝の来ない、出口のない永遠の暗黒の夜へと、真っ逆さまに堕ちていこうとしていた。


 黒服の男が、微動だにしないサミの背後に、足音もなく近づき、満足げに深く頷いた。その瞳には、極上の芸術品がようやく完成したのを見届いたコレクターのような、歪んだ狂気の達成感が満ちていた。


 ラパスからこの聖地へ彼女を連行し、すべての人間らしい感情を削ぎ落とすことこそが、彼らの目的だったのだ。


「素晴らしい。これでようやく、お前を縛っていた下界のくだらぬ未練はすべて断ち切られた。お前は今この瞬間、完全に、太陽神インティのものとなったのだ。インカの宝を開く、聖なる鍵としてな」

男の放ったその言葉は、冷たく、残酷な勝利の宣言だった。


 しかし、その声は、光を失い、完全に生気を無くして虚空を見つめるサミの、死んだ瞳には、もう二度と届くことはなかった。


 サミの肉体はまだそこにあったが、彼女の魂は、冷たいアンデスの風に吹かれ、どこか遠い、誰の手も届かない場所へと、すでに消え去ってしまっていた。





この章もAIが書きました。


この物語はスペイン人vsインディオという世界を背景に、インディオの少年少女の物語ですが、スペイン人vsインディオという構図は、古今東西どこにでもあることだなあと、今年この未完成の原稿を読み返してそう思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ