表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンデスへの旅路ーギターとケーナの出会いー  作者: 村松希美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/38

8 太陽の島へ 3



「リョケはそうだが、サーヤはこの島に渡ってきた人間だ」

「やっぱり」アトゥックが指を鳴らした。

「やっぱりってどういう事なんだい、アトゥック?」

「雰囲気だよ。それに何よりあの太陽の紋章さ。リョケさんはともかく、サーヤさんはインカの王族の人間さ。普通の村民がそんなものを持ってる訳がないだろう」


「ええ、なんだって……君たちはインカに伝わる紋章を見たことがあるというのか!」

ロカの父親が驚いた。


「見たことがあるも何も、今ここにあるぜ。その紋章が」

アトゥックはワイラからそれを受け取ると、ロカの父親に見せた。


「おお、これは数年前、この島にクスコからやって来たスペイン人が探していたインカの紋章と同じものじゃないか。奴らが見せていた絵がこれと同じだった。では、やはりサーヤはインカの末裔……」


「うん。これで間違いないぜ」

「すごい、じゃあサミって本物のお姫様だったんだ!」

ブランカが叫んだ。


「そういう事だな。まだはっきりとは分からないが、サミを誘拐した黒服の男たちは、姫をつけ狙う悪漢といったところかな。おじさん、そのスペイン人たち、何か言ってなかったかい?」


「そういや、インカの宝がどうのこうのと言っておった」

「インカの宝!!」

今度はアトゥックが驚いた。

「どうのこうのって、何て言ってたんだよ」

「さあ、詳しいことは聞き取れんかったが、その紋章が、そのお宝に関係あるんじゃないのかね」


 この意外な話の展開に、アトゥックは黙り込んでしまった。ワイラは、黒服の男たちの手がかりがつかめたような気がした。黒服の男たちはインカの宝を狙っていたのだ。だから、サミのこの太陽の紋章が目当てで誘拐したのではないか。そして、彼らはクスコにいるのでは……と。


 この家を出る前に、ワイラはロカ父子に言った。

「どうか、僕たちが話した事は、村の人々には内緒にしておいてもらえますか?」


「私がそんなに口が軽く見えるかね」

「いいえ、気を悪くさせたのならすみません」

「安心しなさい。私もロカもそんなおしゃべりではない」

「ありがとうございます」

 ワイラたち3人は丁寧に通頭を下げた。


 帰りもロカがコパカバーナまで船で送ってくれた。桟橋でロカを見送ると、アトゥックが言った。

「でも俺たちツイてたな。サミの事をよく知っている人にいきなり出会ったんだから……」






誤字脱字、言い回しが変なところはAIで修正しました。


この章も自力で書きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ