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十五年目の真相 ―あの日、彼女は知っていた―  作者: 綾川大


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二話 進む時間

初めまして。作者です。

今回、初めて小説を投稿します。

この物語は、十五年前に起きた未解決事件を、二人の女性刑事が再び追うミステリーです。

何気ない日常の中に散りばめられた小さな違和感が、少しずつ事件の真相へとつながっていきます。

ぜひ、登場人物たちと一緒に謎を推理しながら読んでみてください。

そして今日は中学のみんなで集まる日だ。高橋くんの事件はあれから全く進展がないらしく、メディアでは未解決事件になるのではないかと、警察を煽るような記事も多く出ていた。雫と一緒に待ち合わせ場所のご飯屋さんに向かった。私だちが着いた時にはもうほとんどの子が集まっていた。「雫遅いよー!」みんなが口を揃えて言った。私には誰も何も言わない。「やっぱり来るんじゃなかった」そう小声で誰にも聞かれないように言った。いや小声で言ったつもりはない。みんなの声にかき消されただけだ。その声に耳を傾けてみると案の定高橋くんの話題だった。でもなぜか1人明らかに様子が変な子がいた。永山くんだ。いつもはやんちゃでうるさい彼がなぜか今日は静かだ。「永山くんどうかしたの?」そう聞いた子がいた。「何も無いよ、うん」明らかに挙動不審だ。絶対に高橋くんとなにか関係がある私はそう確信したが永山くんとは話したことなんか1回あるかないか。そんな私が彼に質問などできるわけがない。「奏どうかしたの?」傍から見れば私も同じように見えたのか雫が声をかけてくれた。「いや永山くんが高橋くんの事件と何か関係してる気がする」「え?ほんとに?」「多分.....」確信を持っていてもいざ誰かに話すとなるとそんな気持ちはどっかにいってしまう。「奏がそう言うなら本当にそうなのかも。何か聞いた方がいい?」なんと頼もしい友達なのだろうか。雫は本当にいい人だ。「じゃー高橋くんと永山くんの関係を聞いてみて欲しい」「おっけー!任せて!」そう言って雫は永山くんの近くに行った。でも私がこんなところで何かしても変わることは無い。それなのになぜか私は推理をしている気分で楽しかった。結局なにも情報は手に入れられず解散になった。「奏、私たち高校卒業したら刑事にならない?」「え急に何言ってんの」突然の訳がわかない言葉に驚いて返す。「私も質問してて思ったんだけどね絶対何か裏がある。奏のその推理力と私の情報収集力で高橋くんを助けようよ」「そんなこと言っても私たちが刑事になんてなれるわけ」そのとき私の脳内に過去の記憶が多く蘇ってきた。いつも私は始める前から諦めてきた。いや諦めてきたんじゃない。失敗するのが怖くて逃げてきたんだ。また私は逃げるのか、いつまでもそんな自分でいるのか。だから恋愛も上手くいかないし勉強も上手くいかなかったんじゃないか。「雫私やるよ。目指すよ刑事」「ほんとに!じゃー決まりね!将来この事件の真犯人を必ず見つける」「うん!私たちがこの事件を解決しよう!」

そう言ってから私たちは必死に努力を重ね、厳しい警察学校も卒業し、晴れて立派な刑事になるまでに十数年の歳月が過ぎた。

結局高橋くんの件は当時から進展がないまま今に至っているようだった。私たちは過去の未解決事件(コールドケース)を専門にする部署を希望し、配属された。「奏準備はいいね」「当たり前だよ雫こっからが本番なんだから!」私たちはこのためにずっと頑張ってきた。ここからが本当の勝負だ。「まず雫、事件を解決する上での基本は?」「そんなの分かるに決まってるじゃん!現場の状態でしょ」これは基本中の基本だ。私が読んでいた推理小説もまずは現場の状況を第一に確認していた。そのために私たちは警察署の奥にある資料倉庫に向かった。「奏、いったいこんな量の中からどうやってその高橋くんの事件を見つけるの?」雫にそう言われてたしかに思った。この膨大な資料の中からピンポイントでお目当ての資料を見つけるなんて不可能だ。でも私はそう思った瞬間もう口が動いていた。「さあ端から全部見ていくよ」そう言って私はもう一冊目を見ていた。「それでこそ奏だね!」雫も一緒に資料を探し始めた。そして「あ!見つけた!」雫がやっとの思いでなんとか資料を見つけることに成功した。「奏あれからどれくらい時間経った?」「んー、5時間とかかな?」流石の私たちも疲労でいっぱいだった。あんなに明るかった空ももう日が暮れている。「内容見るのは明日にしない?」雫がそう言い、私もたしかに疲れすぎてるので「そうしたほうがいいね」と言って今日は家へと帰ることにした。雫は上司に報告しなきゃいけないことがあると言って、一緒には帰らなかった。「ただいまー」「おかえりー」何年も変わらないいつもの光景だ。私はお風呂に入りながらスマホを見ていた。すると奇しくも今日で高橋くんの事件から15年だったそうだ。「高校生謎の死を遂げる」そう見出しが打たれていて、当時の詳細のようなものが書かれていた。当時警察は人間関係を軸に操作したが結局上手くいかず、そのまま進展がないまま今になった。そこに1つ気になることが書かれていた。「犯人の最有力候補だった永山は殺害されている」不意に読み上げてしまった。「いったいどういうこと」私があの時怪しいと思った永山くんは実際犯人の最有力候補だったようだ。そこにも驚いたが、どうして殺されているのか。しかもまだその犯人は見つかっていないようだ。ほんとに私は衝撃を受けた。

そして翌朝警察署に着くなりまずは雫に永山くんはもうこの世には居なくて、犯人の最有力候補だったと伝えた。「雫はどういうことだと思う?」「んー、全くわかんないよ、けど殺された永山くんの真相も知りたいし、より事件を解決する動機ができたね」雫は私と違いとても冷静に答えた。少し不謹慎だが雫の言う通りだ。私は絶対この事件を解決するそうより強く胸に誓った。「さあ早速倉庫に行こ!」雫に連れられるように私たちは倉庫へと向かった。

昨日言っていたように、まずは現場の状況に関する資料を見ることにした。だが、資料棚の前に立った私は小さな違和感を覚えた。

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