一話 事の発端
初めまして。作者です。
今回、初めて小説を投稿します。
この物語は、十五年前に起きた未解決事件を、二人の女性刑事が再び追うミステリーです。
何気ない日常の中に散りばめられた小さな違和感が、少しずつ事件の真相へとつながっていきます。
ぜひ、登場人物たちと一緒に謎を推理しながら読んでみてください。
アラームの音が部屋に響き渡り、私は重い瞼を擦りながら目を覚ました。「もう朝か、用意しないと」まためんどくさい学校が始まると思うと気が重い。「奏もう朝よー、早く起きないと遅刻するわよー」母の声だ。毎朝聞くこの声に飽き飽きしながら私は制服を着て下に降りた。「何回言ったら分かるのよ、朝早いんだったら昨日の夜に伝えてって」「仕方ないだろもう帰ってきたら眠たいんだ」朝から喧嘩か。気が重いのに空気まで重いとは。困ったものだ。「朝から喧嘩しないでもらえる?」流石に私も腹が立ち口を開けた。「お前には関係ないから話に入ってくるな」父が舌をまくしたてて言う。私はさっさとご飯を食べて学校に行った。「行ってきまーす」そう言い私は歩き始めた。スマホを見ながら1人で駅まで向かう。この時間が1番好きかもしれない。そんなことを思いながら駅に着くと「え」その言葉が咄嗟に私の口から出てきた。電車が大きく遅延している。どうやら人身事故があったようだ。「嘘でしょ、学校これじゃあ間に合わないじゃん」朝から災難なものだ。もう今日はめんどくさいし行かなくていっか。そんなことも思ったが、流石に行かないと母に怒られる。「とりあえず動き出すまで待つか」そして私はスマホを触っていたらあるニュースが目に入ってきた。「この人どこかで見たことあるような気がするなあ」絶対に見たことはあるのに誰なのかどこで見たのか全然思い出せない。「まあいっか」そんなことをしてる内にやっと電車が動き出した。「はあやっと学校に着いた」着いた頃にはもう4限が終わっていた。「奏遅いじゃーん」この子は友達の雫、中学生からの数少ない友達だ。1番の親友と言ってもおかしくはないと思う。また私と違って勉強は得意で、特に昔から彼女はプログラミング教室に通っていて将来はIT企業に務めたいとよく私に言っている。「奏はさ、来週の日曜日中学のみんなで集まるの行く?」そういえばそんなものがあった。私は一応クラスのLINEに入っているがほとんど話したことは無い。そこで久しぶりに遊ぼうというLINEを陽キャの奴らが送っていた記憶がぼんやりとある。「私は大した友達もいないし、行かないかなあ」当たり前の回答だろう。仲いい友達とは今でも偶に遊ぶ。わざわざそこで会わなくてもいい話だ。「え!行かないの!折角智也にも会えるかもしんないのに」智也何故かあんまり久しぶりな気もしない名前だ。私とは正反対の勉強もできてスポーツもできてクラスの中心だ。そんな彼に私は恋をしていてたのだ。だが私が告白できる訳もなく中学を卒業してしまったのだ。「智也はもういいよー」そう早口で答えた。正直まだ心残りしているところはある。「なんでよ!今どうなってるのかも気になるじゃん!行こうよ!」なぜ雫はこんなにも行くのを躊躇しないのかというと彼女は陽と陰両方仲がいいのだ。だから行っても楽しいのだ。「んー、そんなに言うなら行こうかな」正直智也の今も少し気になるし、最近は仲がいい子とも遊べてはいなかったので行こうと思う。
6限のチャイムが教室に流れた。「奏!今からさこの店行かない?」彼女は乃亜。高校で新しく友達になった子だ。最近彼氏と上手くいってないらしい。「んー、行きたいんだけど今日バイトがあるんだよね」バイトがなくても行きたくなかった。どうせ行っても彼氏の愚痴を聞くだけだ。それなら家に帰って好きなことをしておきたかった。「まじー?じゃーまた今度行こう!」「うん!わかった!」声色は明るいが表情は暗い。悟られないように無理に声色を変えている証拠だ。家に着いて私は即座に本棚から本を取り出した。最近私は推理小説にはまっている。「江戸川乱歩はよくこんな話をかけるなあ」と思いながら読み進めていた。私もこんな推理出来たらなと思い、最近YouTubeで推理クイズの動画を見て実際に解いたりしている。大分推理力は着いてきたのでは勝手に思っている。まあ着いたとしても使う場面はないだろうが。「奏!ちょっと来て」なんの用だろうか私のことを母が呼ぶなんて珍しい。「どうしたのお母さん」力の入ってない声で応える。「これあなたの同級生じゃない?」そう言いながらテレビを指さす。「まって、そうだ思い出した」今日の朝見たニュースが脳裏に過ぎる「これ、高橋くんだ」朝見たニュースもこの顔だった。あまり今の中学のみんなのことを知らない私だが高橋くんはたしか高校を中退して今はもう働いている、そういうのを雫経由で聞いていた。テレビでこう話が流れる「18歳の高橋直斗さんが何者かによって身体を刺され死亡しているところが、見つかりました、警察は〜」その後の話は何も入ってこなかった。まさか自分の同級生が殺されるなんて。さすがに衝撃的で身に力が入らなかった。「奏の同級生がまさかこんなことになるなんてね、あんたも気をつけなさいよ」お母さんはそう言う。高橋くんはいつも教室で絵を書いていて、あまり人との関わりは多くない子だった。しかし少し話したことがあるがとてもいい子の印象だった。その子が殺されるほどの恨みをかうなんて全く想像出来ない。まぁ私がこんなことを考えても意味ないか。そう思い私はまた本の続きを読もうと栞を挟んでいたページを開いてまた読み始めた。でも何日経ってもあの衝撃は忘れられなかった。「いったい誰がそんなことを?」私は考えても意味ないとわかっていながらもずっと考え続けてしまった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
初めての小説投稿なので、まだまだ至らないところもありますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
この先、十五年前の事件について少しずつ明らかになっていきます。
ぜひ、誰が事件に関わっているのか考えながら読んでみてください。




