6等星
次の日、俺はいつものように教室に入る。するとユイがさっそうと俺の前に歩みよって来た。
「今日はクレープを食べにいきまーす。拒否権はありませーん。」
やはり昨日のことは夢じゃなかったようだ。
放課後、俺とユイはデパート内のクレープ屋さんにいた。
「うーん。おいしいー。前からこういうのやってみたかったんだよね。放課後デート?的な?」
ユイは嬉しそうだ。ほんとにこんな子が死にたいと思っているのだろうか。その後、俺はユイのデパートでのショッピングとやらに付き合い、ユイの気が済んだところで帰ることにした。
俺はユイの半歩分後ろを歩く。
「あーあ、うち帰りたくないなぁ。」
ユイがつぶやく。
「昨日の話だけどさ。ナツ、あたしのこと、殺してくんない?」
俺は何も答えなかった。
「何も言わないならOKってことにしちゃうよ。」
ユイは振り向く。笑顔だったがどこか寂しそうだった。
「決心がついたら、、、、、お願いね。」
その後は他愛もない会話をして別れた。
それから週に2、3度、俺とユイはデートを繰り返していた。映画を見たり、水族館に行ったり。ユウキはというと、俺らが図書当番のときは放課後、図書室にいることが多くなっていた。どうやら部活は辞めたようだ。理由は聞いてない。そんなこともあり図書当番のあとはユイとユウキと三人で寄り道したりすることが当たり前になっていた。ユウキの性格もあってかユイがユウキと打ち解けるのに時間はかからなかった。そんな日々を送り、学校は夏休みに入っていた。




