表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/269

58 Side.グーロ 3



 全身の細胞がざわめくのを感じる…。

 何やら嫌な予感がする…。

 こういう時は大抵、ロクでもないことが起こる…。


 何やら騒がしい足音が、この部屋(玉座の間)に向かってきている…。

 どうやらディオンのようだけれど…、いつもの落ち着いた足音ではない…。

 何かがあったのだろう…。

 |支配者<マスター>も察知したようだ…。

 扉が勢いよく開け放たれる…。


「父様!!大変です!!」


『ディオンが取り乱すってことは…、感じた違和感は相当な厄介事のようだね…』


「……はい…」


 普段は落ち着いている学者肌のディオンが、相当慌てている…、と言うより畏縮している…?

 それはつまり…、その厄介事とやらが支配者(マスター)の逆鱗に触れかねない事ということ…。


「父様、落ち着いて聞いてください。 実は──」


 そう言ってディオンが話し始めた内容は…、想像以上のものだった…。


「──ということで…」


『………そうか…』


 話を聞いた支配者(マスター)は、何やら落胆した様子だ…。


『ご苦労だったね…、ディオン…。 ゆっくり休むといい…』


「しかし父様…、これは…」


『わかっているよ…。 それは此方で何とかするから…、ディオンはゆっくり休みなさい…』


「……はい、分かりました…。 それでは、失礼します…」


 そう言ってディオンは、部屋を出て行った…。


「…支配者(マスター)…」


『何だい…?グーロ…』


「…私が…、やる…?」


『いや…、仕出かしてくれた奴の始末は…、アグニルに任せるよ…。 それ以外の事は私がやるとしよう…。 暫くかかりきりになるだろうね…』


「…解った…」


 支配者(マスター)の声の調子が、普段よりも落ち込んでいる気がする…。


「…大丈夫だよ…、支配者(マスター)…。 …私は…、此処にいるから…」


『…あぁ…、ありがとう…、グーロ…』


 今回の犯人に憤る気持ちもあるけれど…、そんなことよりも支配者(マスター)の心の平穏の方が大事…。

 私は支配者(マスター)に寄りかかり、身を委ねる…。


 私は居もしない神に祈る…。

 どうか支配者(マスター)の理念を…、無事に成就させて──と…。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ