第十一話 辿り着いたところ(それぞれの幸福)
第十一話 辿り着いたところ
程なくして現れたマルゼーク先生。泣きながら胸に飛び込むエミリーさんを反射的に抱き留める。
「マルせんせー・・・ふんっ!!」
が、その腹部に突き上げるように突き刺さるボデーブロー。天井に叩きつけられて落ちてくるところをわたしが自慢の蹄で部屋に蹴り込む。アスカが翼で床に叩き落とした。
部屋の真ん中で正座をさせる。少しお腹を触っていますがダメージが通ってません。
「まずはナナさんに謝ってもらおうか?」いつになくアスカさんが興奮気味です。
「あー何のことかな?」
エミリーさんが涙をためた瞳で顔をのぞき込みます。
「すまん悪かった何のことか分からんが俺が悪かった、て、いたたたたたた・・・」
エミリーさんの小さな手でこめかみを握りつつ持ち上げていきます。
そのまま頭から床に投げつけます。う、結構えぐいかも。
そのまま何もなかったように座り直す。何処まで頑丈なんですか?床割れてますよ?
「あくまで謝罪する気はないと?」
ベットの向に扉を立てて横からこちらを伺っているナナさんを見つめてアスカが問う。
「うくっ・・・・・」
今度はわたしが訴える。
「素直になってください。じゃないと私、・・・私・・・・・本気で蹴り飛ばしたくなってしまいます。」
本気で蹴りを入れても平気な人が居るんだから本気で蹴ってみたい・・・わくわくが止まらない。うふ!
「お、お前あれ以来性格が変わってないか?」
窓がはじけ飛ぶ。
「・・・なんで避けちゃうんですかぁ?」
蹴り上げただけでも結構衝撃が飛びました。
「馬鹿言え!ダメージは止められるけど痛いんだぞ!」「むー、私、馬じゃないですよ-!!」
「マルせんせぇ・・・」えみりーちゃんマジ泣きなんですけど・・・かわいいて言ったら怒られるかな。
べそをかきながらその右手を取る。
「何故何も言ってあげなかったのですか?ナナさんがどれほど心細い思いをしたか・・・」
泣きながら取った手を自らの顔に当てる。・・・・・罪悪感を煽るための演技だよね?迫真の演技・・・すぎるけど・・・
「・・・ナナにはすまないと思っている。だが・・・・」
「せんせぇ・・・ナナさんを見てあげてください。ナナさんには先生しかいないんです。せめてそばで一緒に居てあげてください。」
「くっ!」
「な、きゃ!え?」
いきなりエミリーさんに抱きついてきました、
「ああー!!なにやってんですか!?今度はエミリーに手を出すつもりですか?はなれなさい!」
回し蹴りが頭頂に決まる。衝撃波が壁を歪ませる。
「何で効かないの-?!は!!えい!この!あ、きゅあ!」
エミリーさんを抱きしめたまま軸足を刈り取られそのままベットの上に蹴り倒されました。
「すまないが、おれらだけで話をさせて欲しい。」
巫女様はずっと黙ってみておられましたが、そう言われると部屋を出て行かれました。
・・・私達は巫女様に従うだけです・・・とても悔しい。巫女様は本気でこの男を排除したいと思っているのに何も言いません。
って、なんでエミリーさんも一緒なんですか?
いまだに彼の胸の中で呆然としています。いえ、腰に手を回して抱きついています!何で?
「・・・ユーク、良いから来なさい。彼女も関係しているの・・・」
そして扉は閉じられた。
そして数時間後。
静かに開かれた扉から出てきたマルゼーク・・・
扉の間から見えるナナさんのベット。
床に散らばる二人の衣服(下着を含む)、重なり合うように気絶している二人、とても満ちたりた二人の顔、上から毛布が掛けられていますがシーツの上には特徴的なシミ、恐らく二人一緒に相手をしたのでしょう。漏れてきた嬌声もそれを表していました。
「みんな・・・すまん・・・」頭を下げるマルゼーク。
寮の屋根がなくなりました。修理が終わり次第私達は退寮だそうです。
その場に居た全員の全力の魔法はたった一人に向かって放たれました。
しかしあいつは立っていました。服はボロボロになっていたので発動はしたようです。
ホコリが煙る中シンディーが飛びかかりました涙と怒りで顔を歪め、全力で。
攻撃を受け流すたびに壁が崩れていき床が抜けます。その流れるような連撃はナナさんの優雅さを彷彿とさせます。
まるで舞を舞うようなその動き、そのパートナーも綺麗に舞います。
でもそれは唐突に終わりました。筋肉男が急に動きを止めました。巫女様も何かに気付いたかのように動きを止めました。
私も気が付きました。これがナナさんなら追い打ちであるワザが炸裂してあいつも沈黙します。今まで誰も避けられなかった攻撃。
巫女様のささやかですらないものが通りすぎていくのを皆が黙ってみていました。
本気で泣き出した巫女様の平手が筋肉に刺さります。
「ばかー!!えっち!あっちいけーあんたなんか嫌いだ-、うえーん・・・」
壁だったところから走り出して行くのを呆然と見送った後で慌てて追いかけるその場に居たみんな。
後に残ったのは騒ぎを聞きつけてきた教員や生徒と頬に紅葉を着けて目を回していつマルゼーク。
しかし壊れた扉の向こうを見て察した人たちに蹴りを入れられ、気が付くとまた魔法の集中攻撃と殴る蹴るの嵐が続いた。
ナナさんの金属ブラはこのために装備されていたのです。
乳ハリセン:そのあまりに魅力的な感触を確かめようとして誰も回避出来ません。
マルゼークはこのワザで脳震盪を起こしさらに、男に触られたショックで気絶したナナにのしかかられ顔を大きな至高のもので塞がれて窒息して気絶してしまいました。至福の表情で。以後回避すら出来なくなり、いつもナナにボコらレます。




