パート7 誓いの光
ステージは沈黙していた。
焼け跡の鉄板が赤く脈動し、桜の灰が静かに降る。
150万の観客は息を殺し、4000万のオンラインは画面を凝視する。
今夜は、過去に傷をもつNectarVow全員の復活だ。
【誓いの光】のイントロ。
アオイが先陣を切る。
ユイのシンセの幻想的旋律が、星屑を撒き散らす。
不協和音が空間を歪め、ステージが冷えた石の迷宮に変わる。
観客は息を呑む。
そして一気に爆発的なビートアップ。
リンが、砕けた夢の欠片を叩き割る。
ダブルキックが地面を震わせ、シンバルが嘆きの叫びを爆発させる。
観客のボルテージが一気に上がる。
アオイが、マイクを握りしめ、闇の彼方へ叫ぶ。
「闇の彼方で 君の声」
彼女の情感豊かな声が、冷えた石の迷宮を震わせる。
紫がかった黒髪が汗で額に張り付き、
「私の心に光が灯る」
ヒナが、レスポールを背負い、情熱的なギターで応える。
その音色が、運命の鎖を切り裂く。
彼女はカノンに背中を預け、
「どんな嵐も恐れないよ」
ミヅキが、ベースの重音を炸裂させ、スラップが軋む音を打ち砕く。
「仲間と共に 切り裂ける」
彼女の低音が、NectarVowの土台となり、全員を支える。リンのテンションがマックス。
カノンのパフォーマンスも最高潮に。
「君の笑顔が 私の翼」
アオイの声のエネルギーが、全員の翼になる。
背中合わせでカノンとヒナのツインギター。
髪が絡まり、汗が飛び散る。
「過去の影が 胸を刺すことなく」
ユイがシンセで希望の炎を灯す。
星屑が光の雨に変わり、ステージが暁の空に。
「信じて立ち上がるたび」
「その一瞬を 君と」
カノンが、最後に超絶ソロ。
でも、それは一人じゃない。
全員の音が重なり、一つの光になる。
炎柱が天を貫く。
桜の灰が光の粒子に変わり、観客の上に降り注ぐ。
全員が一音ずつ鳴らす。
ユイ:シンセの最後の星屑。
リン:シンバルの余韻。
ミヅキ:低音の最後の鼓動。
ヒナ:レスポールの最後の和音。
アオイ:マイクを通さない「ありがとう」。
カノン:赤いストラトの最後のハーモニクス。
ステージの光が消える。
でも、胸の奥に灯った光は、6人全員の光として、永遠に輝く。
誓いの光
【https://drive.google.com/file/d/1UTd7i6S1-DbKyqXNbsQOjPTcxqBzXrJs/view?usp=drivesdk】




