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異世界で小学生やってる魔女  作者: ちょもら
[第3.5話 魔女達と日常の話]
350/369

忘れてしまった魔女

関連回

P36〜P38:報告会①②③

 ◇◆◇◆


「……」


「あのー」


「……」


「そのー」


「……」


「えっと……、そう怒らないで。お菓子でも食べましょ? ね? ね?」


「別にちっとも怒ってないんですけど!?」


 私はホリーの保護者が差し出したお菓子を奪い取りながら頬張った。


「そうカッカッすんなよ先生〜。いいじゃんか無事戻って来れたんだからさー痛い痛い痛いいたゃーーーいっ!」


 そんな私を見ながら、しかし興味なんてないと言わんばかりゲームをしながらホリーが呟くものだから、私は彼女の頬を力の限り抓ってしまう。


 怒っていない。そう、私は決して怒ってなどいない。例の小娘との決戦が終わったにも関わらず、アマゾン奥地に取り残された私の事を誰も迎えに来ないし、なんなら私の事なんか皆んな忘れたまま数日が過ぎ去っていた事についてなんか、これっっっっっっっっっっっっっっぽっちも怒ってなどいないのだ。


「りいちゃんも余計な事言わないの! ほら、もう11時になっちゃうよ? 子ども達は寝る時間!」


 ホリーの保護者はホリーを私から引き剥がし、ホリーを和室の方へと追いやる。


「私達もそろそろ寝よっか?」


「そうね。寝不足は美容の大敵だわ」


「ふわぁ……っ、なんか今日は疲れたよ……」


 そんなホリーの後を追うように、他の三人もテレビゲームを中断して和室の方へと足を運んだ。既にパジャマへの着替えと顔洗い及び歯磨きも済ませているので、後はそのまま眠りにつく事で彼女ら子ども達の一日は終わりを迎える。よく食べ、よく学び、よく遊び、よく眠る。子どもの義務を果たした彼女らに向かって、ホリーの保護者はおやすみの挨拶を送った。


「それじゃあみんなー。おやすみー」


 すぐさま和室の方からは「はーい」と言った四人の返事が返って来た。ホリーの保護者は彼女ら四人が寝床についたのを確認し、和室の襖をピシャッと硬く閉ざした。


「いやー、なんかごめんなさいね? りいちゃんったら誰に似たのかいつも無神経な事をズケズケ言うもんだから……」


 苦笑いを浮かべながら、ホリーの保護者はリビングのソファに腰を下ろす私に謝罪する。


「誰に似たのかって」


 私はそんな彼女に対して。


「あれに決まってるでしょ」


 テレビを見ながら三本目のストロングゼロを開封するカドリーの姿を指差した。


「くぅーーーっ! これ最高ーーーっ! こんな簡単に酔えるお酒が安価で手に入るなんて、本当いい時代になったものだわぁ……。あ、サチちゃーん。軟骨の唐揚げ、おかわりある?」


「あ、はーい! 温めて来るからちょっと待っててくださーい」


「……」


 カドリー。ホリーの母親にして、魔界において魔女達の序列第三位に身を置く実力者。上級魔女の試練の一つ、魔力の出力を爆増させる制限の壁を実質無制限で突破している卑怯者である。


 落ちこぼれの私が自らの魔法にかけている制限は、それはもう酷い物だ。魔法は月に100回までしか使えない。尚且つどんな魔法を使うのかも、月の初めに予め定めておかなければならない。それに比べて彼女の制限は、自分が好きになった人物や物にしか魔法をかけられない制限であるにも関わらず、彼女自身が全てを平等に愛する博愛主義者である為、もはや制限が制限として機能していない。


 なんだこのチート女は。異世界にでも行って無双してしまえ、だなんて思った事は数知れないものの、よく考えればこの世界が既に私達からしたら異世界だった。しかも私が対処出来なかったあの小娘も、カドリーはそのチート魔法を用いて易々と対処してしまったようだし、それに……。


 私は開いたカーテンの方へと視線を伸ばし、窓越しに東京の夜景を一望した。そこに広がっていたのは、とても数日前までロボット軍団による破壊行為が行われていたとは思えない、いつも通りの平和な町並みである。


 街の修復、怪我人の治療、死者の隠蔽、そしてそれに伴う人々の記憶の改竄。まったく、私がアマゾンで過ごしている間に、随分ととんでもない真似をやってのけた物だ。同じ上級の魔女でありながら、私達の実力差は天と地よりも離れているのだと、嫌でもわからされてしまう。……それにしても。


「はーい、唐揚げあったまりましたよー」


「きゃっほーう! サチちゃん最高ーっ! ねえねえサチちゃんも一緒に飲もー? 一緒に食べよー?」


「うわっ、ちょっと!? ちょっとちょっとカドリーさん! 危ないから抱きつかないでー!」


「……」


 あれが私より上か。生きるとはなんて残酷なのだろう。そりゃあ彼女にはアマゾンまで迎えに来てくれた恩があるけれど、それも結局今からたった一時間前の事なのよね。あの小娘とのいざこざが終わったのが今週の初めなのに、今日という今日になるまで私はずっとアマゾンで一人ぼっちだったわけだし。あーあ、本当にもう……。


「ねぇ。私にもお酒ちょうだい」


「え? あーはいはい、ちょっと待ってくださいねー!」


 私も飲まずにはやっていられなかった。こうして私達大人三人による長い長い女子会が幕を開けるのだった。





「はぁ〜……っ、唐揚げとお酒の相性って本当に抜群だわぁ」


「カドリーさんもよく食べますよね……。そういうのがりいちゃんに遺伝したのかな」


「んー。あの子の食い意地は遺伝という後天的なものよ? 私がこの世界にいた頃はご飯も満足に食べられない時代だったし、その反動であの子には美味しい物ばっかり食べさせちゃってね」


「カドリー。あなたがこの世界に留学したのって、確か戦時中だったわよね?」


「そうよ。戦争が始まってしばらくは普通に飲み食い出来ていたんだけれど、戦争も後半戦にもなると日本もどんどん消耗していってねー。お米数粒の雑炊とか、野草や虫を捕まえて食べたりもしたものだわ」


「あなたの魔法でその時代にホリーをタイムスリップさせてあげたらどう?」


「り、りいちゃんの先生。流石にそれは可哀想と言うか……」


「あの子の性根を叩き潰すにはそのくらいの荒療治が必要だと思うわ」


「いや叩き直してくださいよ! 叩き潰してどうするんですか!?」


「優しいのね。あなただってあの子には相当困らされているでしょうに。言っておくけどホリーとガッキーは、私の抱える二大馬鹿生徒だわ。問題児なのよ問題児」


「それをよく生みの親と育ての親の前で言おうと思いましたね」


「ちょっとヒュミー」


「あー、ほら。カドリーさんも娘を馬鹿にされて怒ってる」


「私的にはリジーちゃんも馬鹿サイドに含まれるんじゃないかって思うのだけれど」


「最低だこの大人! ちょっと何言ってるんですかカドリーさん! 飲み過ぎですよ! 隣でその子ども達が寝ているってわかってます!? 先生も何か言ってあげてくださいよ!」


「リジーは便利で使える子だから馬鹿ではないわ」


「こっちも最低だ!」


「だって事実だもの。あの中で頭がいいのはミーだけよ。まぁあの子は頭が良い分性格が悪いのだけれど」


「だからそう言うの口にするのやめましょって! 皆んな隣にいるんだから! 起きてたらどうするんですか!?」


「もーう、サチちゃんさっきからうるさーい! ほら、サチちゃんも飲んで飲んで!」


「え、いや、私明日も仕事あるし」


「何よ。私達のお酒が飲めないって言うの? 人間風情が」


「いや、この家のお酒は全部私のお酒なんですけど!? ていうか人外キャラと五年以上も同居していたのに人間風情って言われたの何気に初めてかも……」


「はいはいはいはい、飲んで飲んで飲んで飲んで!」


「ほら抵抗しないの。口を開けなさい、流し込んであげるから」


「やーーーだーーー!」


 私達の女子会はまだまだ続く。





「うっ……いっぐ……っ、私もうりいちゃんと残り半年しか一緒にいられない……、やだよぉ……! 寂しいよぉ……!」


「あらあら、サチちゃんってばこんなになっちゃって。自制出来ないならお酒は飲む物じゃないわよ?」


「私達が飲ませたんじゃない」


「うっ……、ううっ……、一人暮らしは嫌だよぉ……! あんなクソガキでも寂しさ紛らわす為に一緒にいて欲しいんだよりいちゃん……っ」


「あなたも中々最低な事言ってるけど大丈夫?」


「あーあ……。りいちゃんがこのままこの世界で生き続けたらどんな大人になってたのかなぁ……。見てみたかったなぁ……」


「あら、それ面白そう。みんなで一緒に見てみる?」


「ふぇ……? そんな事出来るんですかカドリーしゃん……?」


「当然。もしもホリーがこの世界で生まれ育った人間なら、どんな大人になっていたのか見せてちょうだい。ゼルル」


「あ、なんかテレビが映った。これって未来の映像? ……って、あれ? 何これ? 何でポケモンが映っているの? あれってポケモンのバンギラスだよね? りいちゃんはどこ?」


「……待って。冷静になりなさいサチ。あれはバンギラスではないわ。確かにシルエットはバンギラスに似ているけれど、あれって多分……」


『ふぇ〜……。今日もいっぱい働いたなぁ〜。さーて、スーパーで買った半額惣菜の揚げ物軍団で晩酌だ晩酌ぅ〜!』


「……嘘。りいちゃん? え、何で!? 何そのバンギラスみたいな体! どういう事!?」


『うっぷ……、でも晩酌の前に今日の体重はーっと。……あれ? 映らない。……あ、そっか! この体重計安もんだから3桁以上は計れないんだった。あっひゃっひゃっひゃっ!』


「3桁って……っ、ちょっと待って! ふざけんなよこのガキ! 私が普段どれだけ栄養面に気遣った食事を作ってると思ってるの!? それが一人暮らしした途端こんな……、こんなぁあああああああああああああああ!」


『あ、サチから電話だ。もしもしサチー? 何ですかこんな時間に。え? 今家帰った所ですよー。あー、はいはい、日曜に遊びに行く話ですね?』


「え? あー、一応私はいるんだ。しかも大人になってからも休日に二人で遊びに行くとか親子関係も良好じゃん。……いや、でもそんな良好な関係築いているならりいちゃんの体型なんとかしてよ未来の私! 何やってんの未来の私!」


『はいはい、ちゃんと覚えてますよー。いやー、久しぶりで楽しみだなー、サチとのパチンコ。お互い勝ったら帰りに焼肉で飲んだくれてホストクラブ行きましょうよ』


「ほんと何やってんの未来の私!? パチンコォ!? ホストクラブゥ!? こんな未来嫌だああああああああ! こんな未来になるくらいなら今死んでやるううううううう!」


「ちょっとカドリー! 今すぐ止めなさい! この子本気よ!? あなたも包丁なんか取り出すんじゃないの!」


「てぃひひひひひひっ」


 私達の女子会はまだまだ続く。





「うぅっ……、りいちゃん……っ! 何であんな事に……! 何で……どうじで……っ! 私の教育は間違っていたの……? こんな子育て黒歴史だ……っ!」


「いい加減落ち着きなさい。あの子が人間だった場合の映像でしょ? それにあなたの子育てはちゃんとしているわよ。あの食欲モンスターの体型を今の状態で維持出来ているだけ立派なものだわ。黒歴史なのはあなたに育てられながらも、あんな未来になりかねないホリーの人間性よ」


「うっ……、えっぐ……、何でりいちゃんあんな黒歴史モンスターに育っちゃったの……? 私がりいちゃんくらいの頃とか黒歴史なんて全然なかったのに……! いつも最先端のお洒落を探求し続ける女子の中の女子だったのに……っ!」


「あらそうなの? なら見てみましょうか。ゼルル」


「え……。あ、またテレビが」


『お母さーん!』


「うわ、これりいちゃんくらいの歳の頃の私? えー! ちっちゃい! 可愛い! 私にもこんな可愛い時期があったんだなぁ……。あーあ、こんなに日焼けしちゃって。夏頃かな? この頃何があったんだっけ?」


『お母ざあああああああんっ! いだいっ! 日焼げがいだいよおおおおおおおっ!』


『サチっ! あんた何で日焼け止めクリーム塗ってなかったの!? このお馬鹿っ!』


『だってだってえええええ! 東京じゃこれが普通だもん! 東京のナウいギャルはみんなこういうヤマンバメイクしてるってテレビで言ってたんだもーーーーーん!』


「…………」


『馬鹿な事言ってんじゃないよ! ほら早く服脱ぎなさい! 軟骨塗ってあげるから!』


『いっぐ……、えっぐ……っ』


『……って、何これ!? サチ! あんた何でこんなにパンツが黄ばんでるの!?』


『え……? あーこれはね。東京だと汚ギャルって言って、お風呂もお掃除もしないギャルが流行ってるみたいだから私も五日くらいお風呂に入らないようにしてて』


『…………このっ、お馬鹿ああああああああああああああああああああああっ!』


『ゔえええええええええええええええええええええんっ! お母ざんのチョベリバああああああああああっ!』


「……カドリー」


「何?」


「サチがクッションに顔を埋めながら気絶しているわ」


「あら本当」


「何も見なかった事にしましょう」


「そうね」


 私達の女子会は……いい加減そろそろ幕を閉じた。





「んー……っ!」


 程よくアルコールが全身を巡った所で、私は一度伸びをする。アマゾンに数日置き去りにされた恨みも、酔いの前では酷く無力だ。とても気分が良い。叶う事ならこの酔いをもう数日間は味わいたい所だけれど、しかし節度を弁えた大人である以上そう言うわけにもいかないだろう。私は酔いが悪酔いになる前に、今日のお酒は終わりとした。


「ヒュミー、あなた結構飲めるようになったのね。魔界にいた頃はお猪口一杯でベロンベロンになっていたのに」


「そうね……。誰かさんの娘のせいだわ。あんな問題児をあてがわれたおかげで、この仕事についてからはお酒でストレスを誤魔化す毎日だもの」


「もーう、ヒュミーってば私のおかげだなんて〜」


「あんた本当いい性格しているわね」


「もーう、ヒュミーってば私の性格が良いだなんて〜」


「……っち」


 皮肉の効かないそのマイペースさには、ただただ舌打ちが出るばかりだった。お酒はもう終わりにしようと思ったけれど、気分を害したのでもう一缶だけお酒を開ける。私が開けたお酒はアルコール度数3%のほろ酔い。ビールより度数の低いお酒なら、実質ノンアルコールだからこれは飲酒には含まれないのである。


「くぁーっ!」


 私はほろよいを一気に飲み干した後、イライラを叩き潰すようにその空き缶をテーブルの上に叩きつけた。


「……ねぇ、カドリー」


 そして。


「あなた、あのウィザードの人形についてどう思う?」


 久しぶりの同郷の仲間と再会した良い機会だし、私は酔いが回った勢いで、兼ねてより抱いていた不安についてタラタラと漏らしてしまうのであった。


 ウィザードの人形。この世界にその人形がいると認知したのは、春の報告会での事だ。ミー、ガッキー、リジー、ホリーの四人を集め、彼女らの五年間を振り返る中で、ホリーの世界にその異質な人形が存在している事を私は知った。


 ゴーレム。それはウィザードが使役する人工生物であり、ウィッチに近い魔法回路を持つことから複数の魔法を扱う事が出来る為、一つの魔法しか扱えないウィザードの生活をサポートするお手伝いロボットとして活躍している……というのが魔界共通の認識ではあるのだけれど。


「んー? 何の事ー?」


「とぼけないでよ。あなた程の魔女があの異質な人形に気づいていない訳ないでしょ」


 でも、あの人形は。この世界で生きているその人形は。


「どうしてあの人形には感情があるの?」


 私の知るゴーレムとはかけ離れた、完全な生命体だった。


 当たり前な事だけれど、ウィザードの使役するゴーレムはその名の通り人形そのものだ。その役目はウィザードの生活のサポート全般であり、この世界で言うところの家電のような立ち位置なのである。彼らは読んで字の如くただのお手伝いロボットに過ぎない。主人の命令に黙って従うだけのお手伝いロボット。そんなロボットに感情なんてものは不要だ。


 家電に感情があってどうする? 例えば冷蔵庫に感情があったとして、その時の気分によって食品を冷やすかどうかを左右されるだなんて、そんなの家電としての役割や存在意義を放棄しているではないか。


 魔女の子達の監督を引き受けている立場上、私自身も彼女達の異世界留学が終わるまでは魔界に帰る事が出来ない。そんな中、折角魔界の方から使者を寄越してくれたのだ。しかもその相手というのが序列三位の大魔法使い。そんな人物と話が出来るこの機をみすみす逃すのは、あまりに勿体無い。私は折角の議論の場を無駄にしない為、この数ヶ月間抱き続けた不安の種をカドリーに打ち明かした。


「春の報告会で知ったのよ。あの人形曰く、自分は心を学ぶ為に異世界に来ているらしいけれど、何それ? お手伝いロボットのゴーレムを異世界に留学させる? ウィザードにそんな風習なんてないじゃない」


「……」


「この事について、魔女元帥様には何度も報告の手紙を送っているわ。けれど返事が返って来た試しは一度もないの。こんな事ってある?」


「……」


「絶対に何かがおかしい。そもそも五年目の進級試験からして可笑しいのよ。何? 異世界で友達を作れって。可能な限り孤独に生きる事を推奨されていた、これまでの異世界留学全てを否定するような内容だわ」


「……」


「あの試験のせいで、あの子達は皆んなそれぞれの世界で親しい友を何人も作ってしまった。そのせいでこの留学が終わった時、あの子達がどれだけ悲しい思いをすると思っているの?」


「……」


「カドリー。街の修復も大分進んでいるようだし、あなたもそろそろ魔界に帰るのよね? あなたさえ良ければだけど、帰る前に少しだけ私に力を貸してくれないかしら。あの異質な人形を作り出したウィザードを探して欲しいの。そいつが今もまだこの世界にいる確証はないけれど、でも」


「ゼルル」


「…………………………………………………………………………」


「……」


「…………………………………………………………………………」


「……」


「…………………………………………………………………………」


「ヒュミー。あなたって口では子ども達の不満ばかり漏らす癖に、本当に子どもの事が大好きよね。あなたは落ちこぼれの自分が先生なんていう大役を任された事に負い目を感じているみたいだけれど、そう言う所を魔女元帥様に見染められて先生役を任されたのよ?」


「…………………………………………………………………………」


「大丈夫。あなたが心配するような事は何もないわ。だって」


「…………………………………………………………………………」


「天国は皆んなが幸せになれる場所だから」


「…………………………………………………………………………」


「おやすみなさい、ヒュミー。明日になって全部忘れたら、また楽しくお酒を飲みましょう」


 翌朝。私は頭の中を何かが反響するような激痛に見舞われながら目を覚ました。自分が酷い二日酔いになっているのは明白で、酔っ払っていた私が皆んなの前でどんな会話をしていたのかだなんて、微塵も頭の中には残っていなかった。

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