僕は医者だけどの話
母親の介護といっても、ほぼ一人暮らしは出来るので、週に2.3日病院の送り迎えと付き添い、買い物付き添い、家の掃除(掃除してると本人は言い張るけれどリビングがゴミだらけだったので、多分見えていないのだろう。汚部屋の話は割愛する)をするために実家へ通っている。
80代も後半だが目も歯も良い。歯など全部残っているくらいである。硬い煎餅もバリバリ食べる。糸を歯で噛み切ったりもするし、凄いばあさんである。しかしまあ、顎の形が変わってきて歯並びは悪くなってるし、カタカタとよく鳴らしてる。初めで、カタカタと歯を鳴らす音に気がついた時は驚いたものだ。
それはそれとしえ、体内の悪いところと整形外科処置のために現在は3つの病院を掛け持ちしている。掛け持ちしてわたしが連れて行っている。
そこに今回新たに皮膚科が加わった。爪白癬である。
手術入院の際に、爪白癬が病院の人にバレて(笑)皮膚科へ行くように言われていたのだけど、何しろ他の診察もあったり、わたし自身が多忙。そして何より本人が拒否するから皮膚科は後回しにしていたら、先日の診察で皮膚科は必ず行ってくださいとダメ出しされました。しかしあんな爪で痛くないのかなあと思うほど原型を留めていなくて、爪白癬って怖い。
昨今の個人的クリニックはネット予約が主流で、完全予約制とのことだったので、一番近くて駐車場のある皮膚科を探してスマホで予約を入れた。予約は簡単だった。あとは本人のやる気。まあ、嫌と言っても無理やり連れて行くしかないのだけど。ちゃんとおくすりもらわないと治りませんから。もっとも菌がなくなっても一度剥がれて生え変わらない限り、爪は元通りにはならないだろうなと思う。
その前に明日は、先日受けたPET CTの検査結果を聞きに行く。ちなみに明日は有無を言わさず車椅子に乗せてしまうつもりである。
わたしは恐らく癌だろうと思っているが、だからと言って手術をするかどうかは別の問題。父の時も肝臓に癌が見つかったが、認知症の高齢者でもあり医者と相談してこちらの治療はしなかった。直接の死因は別にある。認知機能の衰えとともに身体機能が損なわれていくのを目の当たりにして、現代は医学の発達でどんなに認知症が進んでもこうやって生きていられるけれど、昔はなすすべもなく衰えていったのだろうななどと思ったものだ。
そんな話を自分の主治医の先生にちらっと話したら、
(ストレス性不眠で眠剤を貰ってるので、いろいろ話を聞いてくれる)
『僕は医者だけど、医者の言う事全てきく必要はないと思ってるよ。その人の人生なのだから、どのように終末期を迎えるかはご本人が決める事だ。本人の幸せが手術によってもたさられるかどうか、そんなものわかりやしないんだから。体の負担、金銭面の負担、介護する貴女の負担、それらひっくるめてお母さんの心が一番納得する方法を選んだらいい。そういうサポートや心のケアを含めてこそが医師なんだと思う。手術を安易に進める医師を信用しすぎたらダメだ』
先生………正直すぎて、ちょっと感動した。
とまあそんなこんなで、明日は検査結果を聞きに行く。余談だがPET CT 2時間くらいかかるので、付き添いは暇すぎて疲れました。
暗い個室で安静状態にしている患者に付き添いなので、スマホは厳禁だし本も読めずだ。
自分や家族にもPETCTを受ける機会があるかもしれないので、何事も経験ですね。
高齢者の病院付き添い中は、周りの人をこっそり観察して時間潰してます。
大声でおしゃべりして個人情報ダダ漏れのご婦人方の会話は、聞くつもりなくても耳に入っちゃうね。




