第二十二話~魔界編1~
黒「しっかし物騒なとこですな」
ゼ「・・・一体これで何体目だ」
黒「分かりませんよー、ここの魔物って基本黒いっすね」
・・・歩いている間に何十体の魔物が襲ってきただろう。
ゼ「・・・お前も真っ黒だろ」
黒「俺もともと真っ赤でしたよ!黒も気に入ってるけど」
ゼ「・・ならいいじゃないか」
黒「言いくるめられた…ん?何か見えてきましたよ」
ゼ「・・・・・門?」
二人の前に現れたのは、巨大な門だった。
黒「は~もしかしたらここが「魔城」のある所っすかね」
ゼ「・・・「魔城」ってなんだ?」
黒「魔王が住んでるって噂の城ですよ」
ゼ「・・・知ってるなら先言え」
黒「すんませんw」
ゼ「・・・この猿」
黒「ははw、師匠!この門かなりでかいっすね」
・・・・目の前まで来たらさらにでかく感じるな。・・立派な門だな。
紫色の門で黒でも十分入れるくらいの大きさだ。
黒「門番とかは居ないんだ」
ゼ「・・・じゃ入るか」
入ろうとした途端、急にどこからか声がした。
?「この門は通さんぞ!!!!」
黒「!?……だれだ?」
ゼ「・・・・上だな」
黒「上?………なっ!!!」
?「ここには人間なんぞ通さん!変な魔物もだ」
声の主はこの立派な門だった。
門の上の部分に大きな1つ目と鋭い歯が並んだ口が出てきている。
黒「…こりゃ魔物か?」
門「魔物ではないわ!」
ゼ「・・・これは門番いらないな」
黒「たしかにwこんな門通りたくありませんよ」
門「もちろんお前らは通れんぞ!俺が食ってやるからな!」
黒「通りたくないって…w」
ゼ「・・・食う?・・そりゃ無理だ」
黒「俺でもビビるくらい威圧感はヤバイですけど……たしかに無理だw」
ゼ「・・・・だろ?」
門「!?無理なわけあるか!一瞬で飲み込んでやるわ」
黒「いや……だってお前動けないでしょ…」
門「…………………は!!」
ゼ・黒「「・・・馬鹿だ」」
門「…お前ら今わしを馬鹿だと思っただろ」
ゼ・黒「「・・・・うん」」
門「下等種族ごときがこの最強の門であるわしを愚弄しおって…………」
ゼ「・・・行くぞ」
黒「通るんですか~~」
ゼ「・・・・当たり前だ」
黒「…仕方ないですね」
黒が先に門の下をくぐった瞬間、黒が消えた。
ゼ「な!?・・・」
門「……ごくんっ…動けないだと?動けなくても食えるわw」
一瞬の出来事だったがゼノアはしっかり見ていた。
ゼ「・・・・まさか口が伸びるとはな」
門「ふははは!驚いたであろう、門の下をくぐった瞬間わしの餌となるのだ」
ゼ「・・・すまんな黒よ」
門「案ずるな!先ほどの猿はゆっくりと消化してやるからな」
ゼ「・・・胃どこにあるんだ?」
門「胃は異空間にあるのだ!」
ゼ「・・・なるほど・・じゃあ口のなかは異空間に繋がっててまだ黒は生きてるんだな」
門「時間の問題だがなwお前も共にあの世へ逝け」
ゼ「・・・俺は逝けないんだがな・・さて、黒を吐き出してもらおう」
門「ふははは!!お前もわしに食われて終わりなんだよ、お前の命令なんか聞け………?」
・・・・馬鹿は最初素直に言うこと聞かないからな。
ゼノアの周りの空間が歪みだした。
門「な、なんだこの力は…魔力ではないな…空間が歪んでいる…それに魔王様の雰囲気に似ている…」
ゼ「・・お前は闇の本当の恐怖を知っているか?」
門「!?……………」
この一言で空気が一変し周りが静かになる。
門「…お前…ホントに人間か?」
ゼ「・・・魔王とやらに聞けば分かる」
門「……魔王様の知り合いか……」
ゼ「・・・まぁ一応な」
門「……よかろう、通れ」
ゼ「・・・いいのか?」
門「…勝てない相手に勝負を挑むほど馬鹿ではない」
・・・案外呆気なかったな。
ゼ「・・・いい判断だ・・しかしそれは門の役割失格だな」
門「ふははは!たしかにな、先ほどの猿も出してやろう」
門が大きく口を開けると、黒が勢いよく吐き出された。
黒「た、助かった………」
ゼ「・・・・良かったな」
黒「し、師匠~~」
門「もう少し遅ければ消化されていただろう」
黒「げっ!このデカ門め……食われるなんて初めてだ」
門「いい経験になっただろう」
黒「二度とゴメンだ!俺は一生食う側!」
門「ふははは!威勢だけはいいな、さっさと行くがよい」
ゼ「・・・行くぞ黒」
黒「…は~い」
二人は村の中に入った。
~魔城~
サ「…今の気配は…まさか我らの神が?……いや、ありえん。気のせいか」




