六十七、条件
「かかかっ。成る程のう。わらわの知らぬ間に、随分と面白いことになっておったのじゃのう?そなたが陰陽師界において、かの有名な選ばれし12人の陰陽師の生まれ変わりとは恐れ入ったわ。」
優菜は、さも愉快そうに笑った。
ウチは、自分が800年前の選ばれし12人の陰陽師の生まれ変わりの1人であることや、近々やって来るかもしれない大災厄を止めるため仲間探しをしていること、その道中で仲間が『沙羅双樹』を名乗る陰陽師集団の1人に呪いをかけられたことを掻い摘んで説明した。
「それで…手は貸して貰えるんか?」
「ふむ。面白そうじゃ。喜んで手を貸そう。正し、無償でという訳にはいかぬな。2、3条件を出させて貰うが、良いな。」
「せやろな。で、何が望みや?」
「まぁ…一つは望みというか、手を貸す際に生じるリスクを承知して欲しいという話なのじゃが。」
優菜はニヤリと、実に悪そうな笑みを顔を貼り付けた。
「その千晶とか言う娘…わらわの新術の検体第一号とする。どのような副作用があるか、そもそも助かるかどうかは直接目で見んとわからぬが、構わぬな?」
「それは…ウチの独断で返事できるもんとちゃうわ。本人に言い。」
「はっ。まぁ安心しておけ。実験に失敗はつきものじゃが、このわらわがわざわざ出向くのじゃ。そうそうヘマはせぬわ。」
「せやろな。だからこそ、ウチはあんたを頼って来た。…で、他の条件は?」
優菜は隣に立っていた化け狐、才蔵に目配せし扇子を閉じて言った。
「わらわたちに協力し、怨念集めを手伝って貰いたい。」




