表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
通りすがりの陰陽師2  作者: チャーハン・神代
35/109

三十五、心当たり

「茉恋さん。私のこと、陰陽神社に連れてって貰えませんか?」


「え?」


 恭士さんがいなくなった宿の一室、布団の上で上半身を起こしたままの状態で、私はぽつりとそう呟いた。

 茉恋さんが、私の顔を心配そうにそっと覗き込む。


「千晶ちゃん。別に皆と同じ場所にいるのまでだめと言われた訳じゃないんだ。恭士君の言い方も悪かったし、そんな気にしなくても…。」


「そんなんじゃ無いです。」


 私はやや強い口調でそう言い、布団の端をギュッと握った。


「恭士さん、あんな言い方でしたけど、私の体調気遣ってくれてのことだと思うんです。つい、大丈夫って言って前線復帰しようとしたから…正直あのくらいはっきり『来るな』って言って貰えて安心しました。だから…。」


 ぐっと顔を上げて茉恋に視線を向けた。


「私は、今の私にできることをしたいんです!」


「…どういうこと?」


 私の表情を見て何かを察した茉恋さんは、真剣な表情でそう尋ねてきた。


「延暦寺で会った…織雅の言っていた陰陽師団体『沙羅双樹。…私、その名前に心当たりがあります。」


 茉恋さんの息を呑む音が、静かな部屋の中で聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ