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二十、地下室
「えっ!?地下室?」
「あぁ。まぁ、ただの物置きみたいなもんなんやけど、他の部屋に音漏れたら煩いしな。」
さすが陰陽師の名家ってことなのか…。地下室ある家なんて初めて入ったよ…。
私は恭士さんの後に続き、地下室へ続く階段を降りていった。
「何ていうか…恭士さんの実家すごいですね。豪華というか、品があるというか。」
「う〜ん…。一応、名のある陰陽師の末裔やからな。その分、古臭い掟やら厄介ごとも多いんやけど。」
恭士さんの話す声のトーンが少し暗くなって、余計なことを言ったなと静かに反省した。
「あ…そういえば、恭士さん。大災厄を止めるための仲間探しをしてること、風香さんたちにお話しして無かったんですか?」
「ん?あぁ。下手なこと言うと、じーさんが出しゃばって来そうやったからな。実家に帰って来るんも久々やし。」
「そうですか。」
そうこう話している間に、電気が既につけられた地下の部屋に辿りつく。
「ほんじゃ…。よろしく頼むわ。」
「っ…はいっ。」
私の目の前には、ついさっき軽く掃除されたと思われる、だだっ広い倉庫のような地下空間が広がっていた。




