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十四、希望
「そら要するに、あんたの言うてるおじさんが、悪霊と融合してもうたっちゅうことなんやろな。」
雫ちゃんの話を聞いた恭士さんがそう言うと、近くの岩に腰掛けていた紡さんが続けて口を開いた。
「聞いたとこあんた、自分の能力まだ完全なコントロールは出来てへんようやけど、ウチらの心ん中よんだんなら、ある程度事情分かっとるやろ?ここは一つ、やってみぃひんか?」
「え?」
涙目になって驚いている雫ちゃんに、紡さんはニッと笑った。
「うまくいけば、あんたのおじさん助けられると思うで。」
その言葉に少しだけ、雫ちゃんの瞳の奥に希望の色が宿ったような気がした。




