思い出の場所
初の指定依頼は次回にします。すみません。18話更新ですでは、どうぞ。
俺はマーレに言われた通りに安静にしていた。とは言っても明日のために出来ることはないかと考えるといろんなことが思い浮かぶ。体に負担をかけないことを考えると出来ることと言えば明日に必要な装備品や道具を揃えることだろう。俺は兄さんにそのことを伝えて買い物に行くことにした。一応兄さんを誘ってみたがやっぱり一緒にはいけないらしい。さっきから何か忙しない様子だったから察しはついていたがどうやらシスターの居場所を捜査してくれている国の人と話があるらしい。俺は買い物に出かけてまず冒険者ギルドを目指した。アイナさんに色々教えてもらうためだ。
「アイナさん、こんにちは。今朝ぶりですけどちょっといいですか?」
「大丈夫よ。何か困ったことでもあったの?」
「装備品と道具について聞きたいんですけど何かオススメの店とかありますか?」
「それなら装備はマーレも使ってるドワーフのおじさんがやってる鍛冶屋さんがいいと思うわ。ちょっと値は張るけど既製品の中での品質は最高クラスよ。道具に関しては冒険者ギルドにある売店で揃えられるわ。」
流石ギルドの受付嬢。自分で調べるよりもいい装備が手に入りそうだ。ただその鍛冶屋は武器も防具もどちらも取り扱っているんだろうか?基本的には求められる技術が違うから別々に売っていることも珍しくない。
「その鍛冶屋は武器と防具どっちも取り扱ってるんですか?」
「どっちもあるから安心して。でもグレイくんは剣を出せるから武器はいらないんじゃない?」
「それはマーレが俺のアニマは攻撃力が低いから普通の武器も使ったほうがいいって言ってたんです。魔獣相手だと攻撃力は対人戦よりも重要らしいです。」
「あ〜あ、そういうことね。まあ万全に備えておくのは重要だからね。マーレなりに反省したってことかしら。」
俺もマーレに言われるまで武器を買う気はなかったからその疑問は当然だろう。それにしてもマーレの反省とはなんだろう。まあ、言いたいことがあるなら言ってくるだろうからたいして気にすることもないだろう。それからまずはギルドの売店で揃えその後アイナさんオススメの鍛冶屋に向かった。ドワーフの店主がいると思ったが留守らしくその娘と思わしき人がいた。素人なのでどれがいいのかわからず困っていたところ店主の娘対応してくれた。
「何をお探しですか?」
「片手剣と胸甲と籠手を探しているんですけどどれがいいのか迷っちゃって。」
「それなら私が選んじゃってもいいですか?採寸もするのでお客さんにあったものが選べると思いますよ。」
「ぜひお願いします。」
それから採寸を行い防具は選んでもらった。店主の娘さん曰く防具は自分にフィットしたものをつけているかどうかでその着心地と安心感が大きく変わるらしい。剣はいろんなサイズのものを素振りさせてもらい一番使いやすかったものを買うことにした。アイナさんは値が張ると言っていたが初回サービスで半額だったので想定より安く買うことができた。
俺が驚いていたのを見て店主の娘さんがこのサービスについて話してくれた。どうやら最近は客の獲得の競争が激しくリピーターを増やすために導入したそうだ。オーダーメイドや修理を客が注文してくれれば利益は十分確保出来るので客の獲得を最優先にするという作戦だろう。それはともかくとしてこのお金は兄さんが稼いだお金なので安く済んでよかった。目当てのものを購入し家に帰ろうとしていたところある公園が目についた。この公園はまだ孤児院が出来る前にシスターが小さかった俺を連れてきてくれた場所だ。シスターを連れ帰ったらまたこの公園に一緒にこよう。もちろん兄さんも一緒にだ。俺は少し郷愁に駆られながら再び歩み始めた。
次回は本当に初の指定依頼です。お楽しみに!




