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Aランク冒険者への道

二章始動!17話更新です。では、どうぞ。

治癒術士に許可をもらい早速借家に帰ることにした。治りの早さに驚いていたが自分の技量を謙遜する必要はないだろう。ただ治ったことを治癒術士の人は喜んでいたが昨日のマーレさんのようにあんな怪我もうしないようにと注意された。やはり戦闘継続が困難になるような怪我はしてはいけないということだろう。帰ろうとしたらレアーリおじさんが迎えに来てくれた。大怪我したと聞いていたらしく心配してわざわざ来てくれたようだ。


「グレイ、大丈夫かのぉ?」

「大丈夫だよ。大した怪我じゃなかったから。」

「頑張るのはいいがお前に何かあったらツバメが悲しむぞ。」

「わかってるって。」

「あとゲオルグと女性の客人が借家でお前を待っているみたいだから早く行っておいで。」

「ありがとう、おじさん。」


レアーリおじさんと別れ俺は借家に向かった。借家の近くに来るといい匂いがした。おそらく兄さんが朝ご飯を作っているのだろう。中に入るとかぼちゃのスープをつくっていた。テーブルにはマーレがかけており、待ちきれないという様子だ。


「兄さん、ただいま。マーレもおはよう。」

「ああ、おはようグレイ。お邪魔させてもらってるよ。」

「お帰り、グレイ。今朝食の用意してるからちょっと待っててね。」

「わかったよ兄さん。マーレ今日は大事をとって休めって言ってたけど何かあったの?」

「ああ、それなんだがこれからの方針について話しとこうと思ってな。パーティーで活動するなら必要なことだからな。」

「わかった。」

「グレイ、マーレ、ごはんできたから食べてから話そうか。」


兄さんが作ってくれたスープと焼きたてのパンをまずは食べることにした。朝食を終えて早速マーレがさっきの話をし始めた。


「今後の方針と言ったが二人は何かあるか?」

「まずは僕とグレイのランクを上げることが当面の方針というか目標かな。」

「そういえば兄さんのランクはまだCランクだけどマーレに推薦してもらってランクを上げるつもりなの?」

「二人が訓練してる一週間の間にBランクに上げておいたから安心して。」


俺が一週間訓練をして例外を使ってランクを上げたのを兄さんはいとも簡単にやってしまっていた。俺が兄さんに追いつける日が来るのだろうか。


「話を戻すけど確かAランクに上がるにはギルドから出る十個の指定依頼をこなす必要があるんだよね。」

「指定依頼?」

「Aランクに上がるには確かに冒険者ギルドからの指定依頼を十個クリアする必要がある。ちなみにグレイ、指定依頼というのはギルド側がその冒険者、もしくはパーティー専用に選んだ依頼のことだ。基本的に最初が一番簡単で最後が一番難しいことが多いな。それにしても二人は何故Aランクに上がりたいんだ?」

「アイナさんから聞いてると思うけど僕らにとって大切な人であるツバメが連れ去られてしまったんだ。その人を探すためにはランクを上げて多くの情報を手に入れる必要があるんだ。それにAランク以上の冒険者には国外での活動が認められるっていうのも大きいかな。」

「もう国内にシスターはいないの?」

「二人が訓練をしている一週間の間に色々調べてみたんだけど手がかりになるような情報はなかったんだ。それにカタルーニア国内はもうすでに僕たちの協力者が調査してくれているからね。だから手の及ばない国外も視野におく必要があると思ってね。」


兄さんは俺とマーレが訓練している間にそんなこともしていたのか。


「二人がAランクに上がりたい理由はわかった。ただ指定依頼だけをこなして行くのには限界がある。加護が足りないという問題があるからだ。そこで二人には私抜きで討伐依頼をこなして欲しいと思っている。これは二人が強くなるためにしてほしいというのと私が国からの依頼の関係で同行できないというのが理由だ。もちろん指定依頼は必ず私も参加するぞ。」

「じゃあ俺達の今後の方針はAランクを目指す。そのために俺と兄さんは強くなる。そういうことでいい?」

「ああ、概ねそうだ。ただ私も予定が空いたら二人に訓練をつけていこうと思う。」

「マーレさんがどんな訓練するのか楽しみだな。」

「ああ楽しみにしていてくれ。私の訓練は厳しいからな。じゃあ私はこのあと依頼があるからもう行かせてもらう。グレイは安静にしておくんだぞ。」

「わかってるよマーレ。依頼頑張って。また明日。」

「ああ、また明日。」


マーレに言われた通り安静にしておこう。明日の依頼のためにも万全の状態の方がいいだろうし。それにしてもシスターは大丈夫だろうか。もうカタルーニアにはいないかもしれない。


「兄さんシスターは大丈夫かな?」

「シスターの力を考えたら殺されてるなんてことはないと思う。でもひどい目に合ってるかもしれない。だから一刻も早く強くなってシスターを助けよう。そうすればまたシスターのごはんが食べられるからね。」

「兄さんはシスターのごはん大好きだもんね。俺もそうだけどさ。」


俺と兄さんは暗い気持ちを吹き飛ばすかのように笑い合った。ネガティブに考えてはいけない。シスターは生きてる、そう信じて今は頑張るしかないんだ。シスターは俺にとって全てなんだから。



今回はグレイたちが今後どういうふうに行動するかを示した回です。次回は初の指定依頼です。お楽しみに!

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