パーティー結成!
16話、一章終了です。では、どうぞ。
俺が目覚めたのはベットの上だった。周りを見わたすがここが何処かわからない。
「あっ、グレイくん起きたんだね。」
「アイナさん、ここは..」
「ここはギルド内の救護室よ。」
アイナさんが場所を教えてくれたのはいいが俺のBランク昇格はどうなったのだろうか?
「アイナさん、俺Bランクになれたんですか?」
「そのことだけど....おめでとう!Bランクへの正式な昇級を認められたわ。それはよかったんだけど怪我は痛まない?相当なものだったみたいだけど。」
言われるまで怪我をしたのを忘れていた。もう痛まないので大丈夫だろう。
「もう痛みはないので大丈夫です。そう言えば俺どんぐらい寝てましたか?」
「だいたい半日くらいよ。一応今日は怪我したばかりだから治癒術を使える方に確認してもらって大丈夫そうなら明日の朝には家に帰れると思うわ。」
「兄さんとマーレさんは?」
「二人なら待合室にいるから呼んでくるわね。」
「お願いします。」
アイナさんが部屋を出て行ってから俺は自分の怪我を確かめてみた。包帯に滲んでいる血を見ると結構な出血量だったのだろう。しかし傷口はもう塞がっておりアイナさんが言っていた通り明日には帰れそうだ。きっと優秀な治癒術師のおかげだろう。自分の傷を確認していると兄さんとマーレさんが部屋に入ってきた。
「グレイ、大丈夫だったみたいだね。」
「ああ、誰が治療してくれたかわからないけど明日には帰れそうなくらいには回復してるよ。」
「グレイ、それは本当か?君の体は剣に貫かれたんだぞ。」
「マーレさん、本当ですよ。ほら..」
包帯をまくってみせるとマーレも納得した様子になった。
「とりあえず君が問題ないというのならそれでいい。あと遅くなったがBランク昇級おめでとう。」
「グレイ、この一週間頑張った甲斐があったね。おめでとう!」
「二人ともありがとう。二人のおかげで俺はBランクになれたんだ。期待に応えられてよかった。」
そうだ。兄さんがマーレさんを剣の師匠にしてくれなかったら、マーレさんが俺を鍛え上げてくれなかったら、そう考えると今回の勝利は俺のものだけじゃない。
「じゃあ二人とも今日はもう遅いから家に帰った方がいいわよ。夜更かしは体に良くないからね。」
「アイナ、もう少し話したいことがあるんだがいいか?」
「グレイくんがいいなら構わないわ。」
「俺は大丈夫ですよ。」
「グレイ、今回の戦い..本当にすまなかった。」
「なんでマーレさんが謝るんですか?」
「私の油断が君を苦しめた。私がマウテアのアニマを知っていればもっと楽に勝てただろうに。」
「そんなことないですよ。たとえ知っていたとしても対策できることは限られてますし、どちらにせよ劣勢は変わらないので気にすることないですよ。」
「それはそうかもしれないが....」
「それに今回の勝因はマーレさんが言っていたカウンター戦法を思い出したからなんですよ。結局劣勢の状況での勝ち負けなんて運も絡むんですから勝てたことを喜ぶべきだと思います。」
そう、今回の戦いには勝ったんだから素直に喜べばいいんだ。もしマウテアの力を知っていたら動きが固くなって負けたかもしれないし。マーレさんが病むようなことじゃない。
「そう言ってくれると助かる。あともう一つ言いたいことがある。」
「なんですか?」
「二度とあんな戦い方はするな。」
「えっ、どうしてですか?勝つためにはあれでいいと思ったんですけど。」
「勝つためならそれでいいかもしれない。だが自分が傷つくことを前提とした戦い方はいつか自分の身を滅ぼすことになる。人は想像している以上に脆い。だから自分の体を大切にしてほしい。」
「...わかりました。俺ちょっと勝ちにこだわりすぎてたかもしれません。」
マーレさんのいうことはもっともだ。戦うたびに倒れてたら大変だろう。もっと鍛えなければ。
「言い忘れてたことがあるが私とパーティーを組まないか。」
「それは本当ですか!」
「ああ、乗りかかった船だからな。それに君には見どころがある。」
「ありがとうございます。兄さんもいいよね?」
「ああ、もちろんだよ。Aランク冒険者が仲間になってくれるなんて心強いよ。」
「それじゃあ、明日から早速活動しよう!」
「グレイ、焦るな。明日は大事をとって休んでおけ。あとパーティーを組むなら堅苦しいのは無しでいこう。私も二人のことをグレイ、ゲオルグと呼ぶから二人も気にせずにマーレと呼んでくれ。」
「ああ、よろしくマーレ!」
「よろしくね、マーレ。」
画して俺と兄さん、そしてマーレさんを加えたパーティーが結成されたのだった。
今回で一章が終わりました。あとこの作品を読んでくださってるかたにお願いです。感想や評価をしていただきたいです。客観的に自分の作品を見るためにも他の方の意見があると非常に助かるのでお願いします。では次回もお楽しみに!




