決着! グレイVSマウテア
マウテアに合わせて加速投稿です。15話ついに決着です。では、どうぞ。
マウテアの加速による一方的な試合に観客席はどよめいていた。
「マーレ、あれも作戦のうちなの?なんだがやばそうだけど...」
「いや完全に計算外だ。まさかマウテアがあんな力を手に入れているとわ。一番油断していたのはグレイでもマウテアでもなく私だった...」
「何か打開策はないの?あのままじゃグレイくんが..」
「打開策はない。むしろ最悪と言ってもいい。なまじグレイが強くなったことでマウテアの攻撃をある程度耐えることができてしまっている。あれじゃあ攻撃できないのに一方的に殴られて続けることになってしまう。私のせいで彼が負けてしまうのは申し訳ないが私が審判に言って止めてもらう。それが私が彼に今できる唯一のことだ。」
「マーレ....」
マーレの声は少し震えていた。マーレが席を立って審判に行こうとしたとき誰かがマーレの腕を掴んで彼女を引き止めた。ゲオルグだ。
「ゲオルグさん、離してくれないか。」
「待ってくださいマーレさん。グレイはまだ諦めてません。だからあなたも諦めないでください。」
「グレイが諦めなかったらどうにかなるのか?そんな曖昧なことで私は彼をこれ以上苦しめたくない。」
「確かに曖昧かもしれません。でもグレイを信じてほしいんです。あの子はやると言ったらやり遂げる子ですから。」
「信じるか....」
マーレはこの試合を見届けることにした。ゲオルグの言葉で昔の友人を思い出したのだ。そして試合は最終局面を迎えようとしていた。
マウテアの攻撃を見切ることが出来ずボコボコにされているうえに突破口が見えない。ただ相手も俺を倒せない状況には変わりない。マウテアも痺れをきらしたのか俺に話しかけてきた。
「なぁ、そろそろ降参してくれないか。叩きのめしてやるとは言ったが何も痛めつけたいわけじゃないねぇんだ。」
「悪いがそれはできない相談だ。俺はまだお前に勝つのを諦めたわけじゃないからな。」
とは言っても何か作戦があるわけじゃないので結構ヤバい状況だ。
「諦めなければどうにかなると思ってんのか?俺とお前の実力差ははっきりしてるだろ。」
「別に諦めなきゃどうにかなるわけじゃないと思うさ。でも諦めたらどうにもならないだろ。」
「....お前なかなか根性あるな。最初はちょっと顔がいいからって彼氏役に選ばれたいけすかねぇやつだと思っていたが見直したぜ。大怪我させたくなかったがお前に敬意を表して俺の最強の技で終わらせてやる。」
「それはどうも。楽しみだぜ。」
強がったはいいが相当やばい状況だ。最強の一撃とやらを耐えなければ俺の勝ちはないだろう。
「いくぜ、隼影突貫!」
そうマウテアが叫んだ瞬間やつの姿は消え俺は反応することも出来ずそのまま攻撃を喰らった。
マウテアの攻撃はグレイに直撃しそのまま壁へと叩きつけられた。マウテアの突きは壁に少し突き刺さっておりその威力の高さを想起させられる。当然会場の誰もがマウテアの勝ちだと思っただろう。マウテアも自分の勝利を確信していた。
(勝った!)
「勝った..今そう思ったよなぁ?」
「なにぃ!」
マウテアはそこで異変に気づく。剣が抜けないのだ。そして剣を見るとグレイの腹を貫通しておりグレイに自分の技が直撃したことを確認する。だがグレイは倒れずに体勢を剣を引き抜けないような角度にしていた。それに気づいたときはもう遅かった。グレイのアニマによる攻撃とも言えないような攻撃がマウテアの頭を貫きマウテアの意識はなくなった。
「勝者グレイ!正式にBランクへの昇級を認めます!」
光の剣は急所に当たりさえすれば必勝の攻撃だ。だが当たらなければどうということはない。それを当てるためにはあえてマウテアの攻撃を受ける必要があったのだ。だがそんなことをすればグレイも無事ではすまない。審判が勝利を告げた瞬間グレイも意識を手放した。
グレイVSマウテア決着しました。次回で一章終わりです。お楽しみに。




