加速
さらに早めの14話更新です。では、どうぞ。
グレイとマウテアの試合が始まって10分、試合はグレイが防戦一方となっていた。はたから見ればマウテア有利に見えるがマーレはこの状況を喜んでいた。
「マーレ、今の状況ってマーレから見たらどうなの?グレイくんは勝てそう?」
「ああ、想像以上にいい戦いをしているよ。私との訓練のときより確実に強くなってる。私との訓練が終わったあと、初依頼で相当な数の魔獣を倒したのだろうな。このままいけば間違いなく勝てるだろう。」
グレイが初依頼で想像以上に強くなっていたおかげでマーレは半ばグレイの勝利を確信していた。アイナは静かに試合を見守るゲオルグにもこの試合について尋ねた。
「ゲオルグさんはこの試合の前グレイくんに何かアドバイスしたんですか?」
「僕は何も言ってないよ。あの子はやると決めたらやり遂げる子だよ。だから僕は静かに見守るよ。」
ゲオルグとグレイの信頼関係をアイナは自分は兄弟がいないので羨んでいた。
試合が始まってから20分、マーレはこの状況の違和感に気づいた。どちらも未だに激しく疲れる様子が見えないのだ。グレイはわかるがマウテアが疲れないのは明らかにおかしいのだ。むしろグレイの方が疲れ始めていることに気がついたときはもう完全に手遅れだった。
試合が始まってもう結構な時間だろうか?俺は攻撃を防ぎ続けてきたが一向にマウテアが疲れる様子はない。俺が不思議そうにやつに目を向けるとやつは得意げに語り出した。
「何故俺が疲れる様子がないか不思議って顔してるなぁ。教えてやるよ、答えは俺のアニマだ。俺のアニマは加速って言うんだけどよぉ、名前の通り徐々にスピードが上がっていくんだ。だからいつも100の力で振るっていた攻撃が1の力で出来るようになるってわけよぉ。」
バカな...マーレさんの情報ではアニマの力が使えるようになったという話は聞いたことがなかった。鑑定魔法を受けるにはそれなりの資金が必要だ。まさか俺との決闘のためにそこまでしたのか。
「俺は正直驚いてるぜ。一週間前はFランクだったやつがここまでやるとはよぉ。だけど俺は言ったよなぁ、お前を叩きのめすってよぉ。俺は本気だぜ。油断なんてしねぇ。じゃあお遊びはここまでだ!」
そこからマウテアの加速の力による本当の意味での一方的な試合が始まった。
アニマの内容に合わせて投稿速度も加速しました。次回いよいよ決着です。お楽しみに!




