37話 初めての依頼。
依頼を受ける為にギルドに来た。
探したけどローゼさんがいない。
居たら聞こうと思ってたのに、まぁいいか。
ゲームとかだと、掲示板に紙が貼ってあるはず……あれかな?
「ん〜読めるね。」
「ん?ソラヤ、どうかしたか?」
「いや、文字とか読めないのかと思って。」
「そう言えば気にしてませんでしたね。言葉も通じるので、同じだと思っていました。」
「クロイさんとソラヤ君で、何話してるの?」
「これ、どうやって受けるのかね?って話だよ。」
シーが近くにきたので、話を切り上げる。
混乱するだけだし、今はまだ言わなくてもいい。
「どんなのがいいか。お遣いとかアイテム納品は、時間かかりそうだね。」
「そうだね。戦えない人や、アイテムある時にやればいいのかも。」
「そしたら…これやろうか。」
【ウルフの討伐。ウルフの牙か毛皮の納品。銅貨5枚〜】
「いらっしゃい。今日は依頼かしら?…ウルフ討伐?また?」
「僕らのランクで、討伐ってこれくらいしか無いから。」
「昨日あれだけ稼いで、また稼ぐの?勤労者だねぇ〜。」
「殆ど使って無くなったから。稼がないと。」
「金貨2枚を1日で?どんだけ豪遊……そう言えば見た目が冒険者ぽいわね。」
「でしょ?まーそういう訳で。」
「本当に何も持ってなかったのね。しかも見た所、武器は後回しなんだ。」
「基本、近接格闘なので。」
「逞しいパーティね。」
ギルドで受付してくれたのは、アリーさんだった。
サクサク話が、進んでいくから助かる。
「一応説明するわね。昨日みたいな綺麗な状態なら銀貨2枚。牙回収不可で銀貨1枚。入口に置かれても困るから、納品時は誰かに声かけてちょうだい。」
「依頼書には銅貨5枚って書いてあるけど?」
「普通はバラして、牙や肉とか部位だけ持ってくるのよ。」
「丸ごと持ってくる方が楽じゃん。」
「そんな手ぶらで、冒険してる人なんて居ないわよ。」
「そうなのか。まぁ僕らは荷物分担できるからかもね。」
細かい事は気にしない。
丸ごとの方が、無駄なく回収出来るし。
今日も昨日と同じ森に入った。
『『『『グルゥ!』』』』
「いきなり4匹とは幸先いいね。お父さん、装備の分の動き変わってるから、油断しないように。」
「分かった!皆んなは俺が守る!」
「お母さんはお父さんから離れないで。回復は任せたからね。」
「いつも通りやるよ〜」
「シーもお父さんの後ろに。隙みて一撃よろしく!」
「おっ任せ〜!」
「クロイは僕と皆んなのフォローを。火は無しで。」
「ほほ。心得ている。」
僕は皆んなに一応指示を出して、動きを一人一人見ていく。
お父さんは盾と籠手を、使いうまく動けている。動きづらい事もなさそうだ。
お母さんも動きながら、器用に回復してるな。魔法って止まってするもんじゃないのか?
―ガス!ガシ、ズドォン。ドーン!
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《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》
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「よし!次。」
「達人の域か?器用な連撃だな。」
「ほほ。無駄のない綺麗な動作ですね。」
お父さんの後ろから飛び出たシー。
ウルフを蹴りを入れた後、頭を掴み地面に叩き伏せ、その上から殴りつける。
そのままウルフを倒した、ログが流れるから削り切ったのだろう。
「ソラヤ、1匹離れるぞ。」
「分かった、仕留めてくる……。」
―すぅ……っさ、チュゥン。
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《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》
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「ただいま。」
「相変わらず迅速だな。」
「逃すと面倒な事なるのは、過去に経験したからね。」
「ほほ。そんな事も有りましたね。」
囲まれたのを、一掃するのもいいんだけど。
万が一に、ワー・ウルフみたいなのが来たら大変だし。
まぁ今の僕らなら、1匹くらい訳ないけど。
「うらぁ!シー!」
『ギャゥン!?』
「そりゃ!」
お父さんは盾で攻撃を防ぎ、死角からウルフを蹴り上げる。
それに反応したシーが、空中で無防備なウルフに一撃。
もう1匹いたウルフにぶつけて2匹とも動きを止める。
「クロイ、終わらすよ。」
「はいよ。」
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《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》
《ウルフLv12を倒した。12(60)の経験値を得た。》
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「2人の連携も良くなってきたね。そだ、動きづらいとかない?」
「俺は全然変わりませんね。むしろ盾があると動き易いぞ。」
「私はいつも通り。変わんないし〜」
「私もそんな動きませんから。」
「シーはどう?」
「ん!このグローブ良いね!痛くないし滑らないから、思いっきり動ける。」
「概ね、皆んな問題はないと。じゃ、回収して戻ろうか。」
「また私達で行ってくる?」
「いや、動きの確認含めてだから。皆んなで戻ろうか。」
そんな訳で、ギルドに戻ってきた。
「あれ?何か忘れ物?」
「ん?忘れてはいませんが。届けもの?」
「持ってきたよ〜ここでいいの?」
「へ?」
―どさ、どさ、どさ、どさ。
持ってきたウルフをロビーに広げるシー。
ギルドロビー内にウルフが4匹横たわる。
確かここに置くなって、言われてた気がしたんだけど。
「な、もう狩ったの!?」
「前回もこんな感じでしたでしょう?」
「そう言えば、前回も……は!」
「な、また獣臭いな。って、またか!」
「あ、ローゼさん。こんにちは。」
「あぁ。すまんが、シーさん。ここでウルフを出さないで貰えるか?」
「だめ?回収〜。」
ローゼさんが奥から出たらきた。
やっぱりロビーのど真ん中に、ウルフを置くのはマズかったみたいだ。
「アリーにはソラヤ達が同じ事しないように、言ってあったのにな。」
「…。」
「なぁ?アリー?」
「ひゃい!」
「ソラヤ達に言ったのか?個体での納品時は、昨日と同じ訓練所までと。」
「え?言ったような〜言ってないような〜そんな内容でしたっけ?」
「僕らが言われたのは、納品したら声をかけて。だけだよ。」
「だそうだが?」
「あ、そう!言おうとしたの!声をかけられて、すぐウルフが4匹出て来たからなの!?」
「まぁ確かに。言われる間もないのは、あったかも。」
「ね!ね!」
そもそもの初めに説明しておけば、良かった話なんだけどね。
シーに訓練所までウルフを持って行ってもらう。
さてさて、まだ何か言い合っているけど。
「次狩りに行くから、僕らはいなくなるけどいい?」
「あぁ、構わんぞ。次からの納品は奥に頼む。」
「了解です。」
「ただいま。」
「おかえりなさい。まさか…。」
「シー今度は奥に置いてこよう。」
「は〜い。」
訓練所にウルフ4匹を追加で置いてくる。
「いったいどんな狩り方してんだ?」
「別に大した事してないと、思うんですけどね。」
「そもそもウルフに会うにも簡単ではないだろうに。不思議だな。」
「それなら、見に来ますか?」
「見学か…それが手取り早いか。ソラヤ達がいいなら、お願いしてもいいか?」
パーティメンバーに聞いていき、皆んな特に問題は無いみたいだ。
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ソラヤがパーティに誘っています。加入しますか?
▶︎yes no
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「む。パーティか。これは入らんでいいぞ。noだ。」
「いいの?」
「知らないようだから、一つ忠告しよう。一緒に行動するからとパーティ組むのはオススメしない。」
「なんでですか?」
「パーティを組むと隠しているものが、全部見えるようになるぞ。それに獲得経験値が減る。」
「隠してるものって?」
「ステータスやスキルだ。見ようと思えば、見えるようになるんだぞ?」
「そうなんだ。知らなかった。シーの時なんて何も考えずに…。」
そうなると、シーにはステータスやスキルが全部バレていると?
だけど、女神様の話も、龍神の話も聞かれてないな。
「ん?何かついてる?」
「いや、そんな事は無いんだけど。一つだけいい?シーは僕らのステータスとか見たりした?」
「見てないよ。ステータスは私が自分で決めるんでしょ?他の見ちゃうと考えちゃうから。」
「そうか。ならいいんだ。」
見れるけど、見ないだけだったのか。
今更パーティ外す気もないから、今度色々突っ込まれる前に、教えてあげようかな。
そんな特殊な使い方を聞いたので、ローゼさんはパーティに入れずに同行してもらった。
村を出て、そして再び森の中を突き進む。




