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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
38/203

38話 戦闘見学で一大事?

ローゼさんを連れて森の中に戻ってきた。

昨日もそうだけど、8匹倒した後ウルフが出なくなる。


「ローゼさん、ワームって何か売れます?」

「ワームが出す糸くらいだな。皮は柔らかくて脆いので、需要がないのだ。」

「あれを食べる人もいないだろうし。糸だけか〜どうやって回収するの?」

「わざと攻撃させるか。巣を見つけるかだな。ただ、絡み取られると、面倒だから気をつけろ。」

「ん〜効率悪そう。いいや、クロイよろしく。」


進行方向にいたワームを、火の魔法で燃やして進む。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》

《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》

《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



「火とか森で危なくないか?」

「ほほ。燃え広がらない様に気をつけてますが。万が一は、水魔法で消しますので。」

「クロイは水と火が使えるのか。」

「そうですね。他の属性も使いたいですが、見た事ないので何とも。」

「2属性を使えるだけ、十分凄いのだが。」

「ほほ。まだまだですよ。」


ローゼさんの話によると、2属性を扱えるのは凄い事らしい。

4属性を使える人も存在している話だけど、そんなの勇者のパーティくらいだろうって話。

例え2属性でも、水と火は旅をするのに貴重な人材って重宝されるとか。


「そうなんですね。わたくしとしては、風の魔法を覚えたいですね。」

「風魔法?何か欲しい訳でもあるのか?」

「髪を乾かすのに、大変便利かと。」

「あはは。そんな理由か。確かに旅をするのに必要だな。」


クロイとローゼさんが楽しそうに会話をしている。

クロイの言う風魔法は、主にシーとお母さんが欲しいって言われてるものだ。

僕やクロイやお父さんは、髪が長くないから自然に乾くんだけど。

会話をしながら歩いて行くと、昨日のワー・ウルフがいた広場に着いた。


「今日はいないな。危険察知のスキルも反応無いから、いつもここにいるわけじゃ無いのかね?」

「縄張りは変えたりしないが、レア度が高い奴だからな。あまり出会う事も無いと思うぞ。」

「そっか。居れば一気に稼げると思ったのに、残念だな。」

「そう考える奴は、あまりいないぞ。出来る事なら、出会いたく無いからな。」


そんなもんかね?

まぁ動きの早い奴だし、あの牙も危ないから並みのパーティは遠慮したいかも。

僕らのパーティには、相性がいいから歓迎だけど。

出ないって言えば、フラグで出てくるかと思ったけど。

もしかすれば、物欲センサーの方が優ってるのかもしれない。


「何もいない。今の所、クロイしか戦って無いね。」

「そもそもあの短期間で、ウルフを狩る事が異常なんだ。これが普通だ。」

「そうなんだ……ん?何か来る。お父さん、あっちから何か来るよ。」

「分かった。皆んな俺の後ろに。」


スキルが反応した。

向こうの茂みから、何かが走って来る。


―ガサッ


『ブモォ!』

「お、ボア来た!お父さん!」

「任せろ!ふん!」


茂みから飛び出して来たのは、ボアだった。

突進を父さんが受け止める。


「シー!横から攻撃ね。正面には立たないでね。」

「分かった!そりゃ!」


―ズシン。


『ブモォ!?』

「クロイ水で。肉は食べれるから、火はダメだよ。」

「あぁ。分かっている。」

「お母さんはお父さんの回復ね。」

「了解だよ〜。」


走って来た方向から、まだ危険察知が反応してる。

きっとウルフが何匹か、追ってきてるんだろう。


「クロイ。僕は後ろの何かを対処してくるから。」

「分かった。」

「ローゼさん。無いとは思いますが、お父さんの後ろの警戒だけお願いします。」

「あぁ、分かった。ソラヤさんの手伝いは平気か?」

「はい。いても2匹ですから。問題ないです。では…。」




皆んなに指示を出して、僕は1人、ボアが来た方向に走る。

しばらくして、目視で確認出来た。


「ウルフが2匹ね。先手は取らせてもらうよ。」


僕は確認するとすぐに、アイテムから石を2つ取り出す。


―ビュン、ビュン。


『キャァン…。』

『グルゥ!?』



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



1匹避けられたか。

まぁ石投げるのに、少しラグがあるからしょうがないか。

初撃を避けたウルフは、僕を警戒して近づいて来ない。


「様子見だと思うけど。僕には悪手だよ。」


―ビュ…。


『!?』



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



動かない的なら、当てるくらいなんてことは無い。

さて、僕じゃ回収できないから、皆んなの所に戻ろうかな。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ボアLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



お、どうやら向こうも、倒したみたいだ。

回収したら、こっちに来てくれるかな?

そんな距離も無いし待ってれば来るかな。




「……静かな森だな。鳥の声もしない。少し向こうから、皆んなの話声がするくらいか。」


―…………ズゥン。


「なんか揺れたな。これは地震か?」


―………ズゥン。


む。これは、何かこっち来てるな。

スキル範囲外か、まだ感じないけど…早く皆んなと合流するか。


「ソラヤ君、見っけ!」

「やぁ。そっちは大丈夫だったみたいだね。」

「うん。特になんの問題もないよ。ソラヤ君の倒したのは、あれか。回収しちゃうね。」


倒したウルフを見つけて、回収しに行くシー。

それと同時に僕のスキルが反応する。

そして大きい音が近くで聞こえる。


―…ズゥン!


「これは…こっちに気づいたな。さっきより早い気がする。シー!戻って!」

「なになに!何か揺れた?」


地響きと音で、僕の声が聞こえていないのか!

咄嗟に地面を蹴り、シーに近づく。


「ごめんねシー。逃げるよ。」

「え?何!?きゃ。」


シーを抱き上げて、その場を翻して走る。


「ソラヤ!こっちだ!」


声のした方に走り出す。

そして、後ろの木がなぎ倒されて、大きい音の正体が現れる。


『ブモォォォ!!!』

「な、ボア!?」

「あれは、シールド・ボア!!逃げろソラヤ!」


現れたボアは、さっきの倍くらいデカイ!

声の方に走り入れ替わり、お父さんが盾を構えて走る。


「スキルを!あれは強いかも。」

「承知しました!」

「お母さん!Lvとレア度見て!」

「分かった!」


―リィィン。

―ゴン!!


「っく。ダメージは無いが、これは重たいな。」

「空ちゃん!Lv30のレア度A!」

「ギリかな。クロイ!水弾全開でよろしく!」

「ほほ。お任せを!それ、それ、それ!!!」


―ザボ……ザザザザザザザ!!!


「シー、ここで待機してね。僕は行くから。」

「は、はいぃ!ソラヤ君気をつけて。」

「行くって戦うのか!?勢いが止まった今が逃げるチャンスだぞ!」

「止まった今だからこそです。」


―ビュ…カーン。


「な!?弾いたし。」

「あいつは正面は硬いんだ。横からの攻撃を。そして背後には回ると面倒な事になるぞ。」

「分かりました。クロイ!そのまま顔面狙いで、ボアの動きを妨害して。」

「畏まりました。」

「僕は横から攻撃するよ!」


ローゼさんから魔物の事を教えてもらい、言われた通り横から攻撃する。


「いけ!」


―ビュ…チュン。


『ブモォ!?』

「ローゼさんの言う通り、横は柔らかいね。」

「…いや、貫通する程、柔らかくは無いはずだが?クリティカルでも出たのか?」

「ぐっ!流石にずっとは止められないな。」

「お父さん大丈夫?」

「あぁ。顔を振り払って、少し押されたが耐えられない程では無い。」

「それなら、そのまま正面をよろしく。」

「分かった。」

「シーにも攻撃してもらいたいけど、この現状じゃ危ないな。拘束でも出来れば良いんだけど。」

「逃げずに戦うのだな……それならば、私が少し抑えよう。」


長い何かを取り出したローゼさん。

あれは…鞭?


「ローゼ・ヴァイス。微力ながら力を貸そう!」


―ビシャン!


白い鞭を地面に叩きつけ、力強く参戦を宣言。

カッコいい感じではあるけど、どこか怖く感じたのは僕だけだろうか。


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