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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
36/203

36話 効率のいい村の散策

余裕がなくなってきた。

ストックが〜_(:3」z)_

う〜ん。杖ってこれだよな。

宝石ついてるのは、絶対高いだろう。


「杖探してるのかい?」

「魔導師と神官様なんですが、何が違うかよく分からなくて。」

「予算にもよるけど、どれくらいで考えているの?」

「今のところ銀貨2枚くらいかなって。」

「ふむふむ。他に買いたいものありますか?」

「後は戦士用の武器。こっちはメインで攻撃しないから、護身用に欲しいくらい。」

「成る程ね〜。そうなると、今買うのはまだやめた方がいいかもね。」



戦士の武器は、安いやつはすぐダメになっちゃうし。

魔導師と神官なら、無くてもいけるから。

無理に安いもの買っても、新しいものをすぐ買い換えになるって説明をしてくれた。



「商売人としては、売らないとなんだけど。」

「いえいえ。ここまで親切に説明してもらって、逆にありがたいです。」

「武器が無いと戦えないって言うなら、買ってもいいだろうけど。君達は見た所、急いでなさそうだし。」

「まぁ、あった方がいいので、もう少し予算稼いでからでもいいかなとは思ってます。」

「その方がいいよ。やっぱり買うなら、気に入ったもの買ってもらいたいからね。」


武器屋のお姉さんは、買わないお客にもとても親切だ。

あれこれ必要なものを説明してもらった。

そこで一つ気になったものが…。


「これって銃?」

「そう銃だよ。でもこれは飾りみたいなもんよ。」

「そうなの?弓より強そうなんだけど。」

「そうね。攻撃力で言えば、最強クラスの投擲武器ね。」

「それなのに、飾りなの?」

「火薬で撃ち出す関係上、反動が凄いから。DEX上げても中々当たらないのよ。」

「それなら、近くで撃てばいいのでは?」

「それなら当たる可能性は上がるけど、投擲武器としては下手したら、石より使い勝手悪いのよ。弾薬高いし。」


こそっと耳打ちで、値段を聞いてみた。

なんと弾薬1つで、銅貨1枚するらしい。

とてもじゃ無いけど、今は買えそうも無い。


「でしょ?DEXとAGIが高くても、LUKが低い人間には無用な長物って事。だから飾りなの。」

「LUKが高い人はどうなんですか?」

「高いならクリティカル重視で、ここぞの時使えると思うわ。ただ一式揃えるのに金貨1枚は必要だけど。」

「どちらにしても、手が届かないですね。」

「そうね。何処ぞの貴族が、コレクションにするくらいじゃないかしら?」


いい事を聞いた。

この銃欲しいな。LUKチートの僕の為と言っても過言じゃ無い。

しかし金貨1枚で揃えて、その後弾薬買う事を考えると、まだ手が出ないけどね。



「色々聞いておいて、買わずにすいません。」

「お客がそんな事気にしなくていいよ。私は目先の商売には興味ないからね。」

「彼女はこの村一の鍛治職人だからな。買って損はさせないと、私も言っておこう。」

「あら、嬉しいじゃないの。ローズちゃんにここまで言われたら、頑張らないとね。」

「その際はお願いします。」

「はいは〜い。またのご利用をお持ちしてます。」


僕らは武器屋を出て、ローゼさんのパトロールに着いて行く。

雑貨屋と防具屋に武器屋を回ったけど、その他にも面白そうなお店はあった。




「ここ…なんのお店?ボロボロだけど。」

「ここは、魔法屋だ。魔術師のスクロールなど売っている。」

「ほほぅ。それは行ってみたいですね。」

「今日、いるかだが…。」


―コンコン………。


「いないみたいだな。」

「こちらは、やってない事が多いのですか?」

「一人で切り盛りしてるからな。気分で店を開けるんだ。」

「それじゃ、タイミング合わないといけませんね。」

「言ってくれれば、店主を呼んでくるぞ?」

「そうですか。ですが、手持ちに余裕が出来たらでお願いします。」

「スクロールは私も必要無いからな、相場は知らないが、今度会った時にでも聞いておこう。」

「それは助かります。ありがとうローゼさん。」

「いやいや、それくらい。なんてことは無いわよ。」


クロイがお礼を言えば、顔を赤らめて手を振るローゼさん。



「お菓子の家!?もしかしてここは!?行こう!今すぐに!」

「シーちゃん落ち着いて。」

「あ、ごめん。つい。」

「ここは、想像通りのお菓子を売ってる店だ。」

「銅貨2枚までなら、買ってきていいよ?」

「ソラヤ君!行こう栄理ママ!ローゼさんも!」

「はいはい。行くから引っ張らないの〜。」

「私は別に。甘いものは…。」


シーに引っ張られ、連れてかれるお母さんとローゼさん。

見るからに甘そうな雰囲気に、男性陣は店に入らないで外で待つ。


「女の子は甘い物好きだよね。」

「栄理もよくお菓子を作っていたな。ほぼ一人で食べていたが。」

「わたくしも、ちょくちょく頂いてましたよ。糖分は適度には必要ですし。」

「適度にはね。」


銅貨2枚渡していたが、1枚でクッキーが結構買えたので、余ったと返してもらった。


「他に食べたいのも買えばよかったのに。」

「ちっちっち。ソラヤ君。選んで食べるからこその、楽しみがあるんだよ。」

「そ、そうか。シーが満足ならそれでいいんだけどね。」

「うん!ありがとうソラヤ君。」


ホクホク顔のシー。喜んでもらえるのなら何よりだ。

甘い物は…って言っていたローゼさんも、何か買っている。

実は好きなんじゃ無いだろうか?



「閉まっているお店多いね。ここは何の店が並んでるの?」

「野菜やパンに肉類の食材屋の道だな。朝一か夕方しかやってないんだよ。」

「食材屋さんか、今度チェックに来ようかな。」

「料理は栄理さんの担当か。私も作るが、今度色々教えてほしい。」

「私で良ければ。それにこの村の料理とか見てみたいし。」


お母さんとローゼさんが、料理の話に花が咲く。

シーはこの会話に参加せず、さっき買ったクッキーを大事そうに食べている。




「何か音がしますね。あの裏からですか?」

「ここは主に木材を使った、日常に必要な物を作っている。」

「成る程。今度見てみたいですね。」

「ここは職人達が作業しているからな、興味あれば今度見学を頼んでみよう。」

「それは楽しみです。」


仕事中だから、何かない限り邪魔をしないようにしているとの事。

ローザさんが、後日見学出来るか聞いてくれるみたいだ。

お父さんは花壇とか、偶に椅子とかテーブル作っていたから、興味があるのだろう。




住宅街を周り、ギルドに戻ってきた。

皆んながそれぞれ興味のある場所があった。


「と、ざっくりとだがこんな村だ。」

「いやはや。大変助かりました。ありがとう御座います。ローゼさん。」

「パトロールのついでだからな。これくらい問題ない。」


正直、闇雲に歩いて半日で回れそうもない。

ローゼさんがいたからこそ、分かる事も多かった。


「では、私はここで失礼する。約束の件、分かり次第宿に伝えに行こう。」

「あ、基本的にギルドを中心に回るので、会った時でいいですよ。」

「そうか、ならギルドで会ったら、声をかけよう。」

「よろしくお願いします。」


案内をしてくれたローゼさんと別れた。


「いい時間だし、お昼食べようか。」

「どこで食べるの?」

「ほほ。とりあえず、宿に行きましょう。」

「今はそれしか選択肢がないしな。」

「作りたいけど食材がないからね。」


宿に戻って昼食をとる。

人数分の食事で銅貨2枚使った。


「さて、これからだけど。依頼をしようと思う。」

「どんなのやるの?」

「とりあえず、討伐系かな。素材も売れればお金になる。」

「お金使っちゃたし。銃も買わないとだからね。」

「そうだね。あれは是非に……あれ?」


おや?買う方向の話?

僕は欲しいって言ったか?


「ソラヤ君、あんなに熱心に聞いてたし。」

「空ちゃんが、興味持ったものだしね。」

「ほほ。頑張らないとですね。」

「今回は私が盾を頑張りますよ!」

「一通り揃えるのに金貨1枚。弾1発は銅貨1枚だよ?」

「「「「…………。」」」」


黙り混むパーティ。


「こ、今度は、ワー・ウルフを私が倒すよ。」

「盾は任せてください!」

「私は回復頑張るよ。」

「ワー・ウルフは、レアみたいですから。そんなに出逢えないかもな。」

「じゃ、ギルド行きますか。」


そして僕らは、朝行ったギルドに再び向かう事になった。


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